京都市の「ふるさと納税型クラウドファンディング」始動!
京都市では、再生医療をはじめとするライフサイエンス分野の研究を支援するため、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団(以下、iPS財団)による「ふるさと納税型クラウドファンディング」を実施しています。このプロジェクトは2020年度から続いており、昨年度には233件、約2,700万円の寄付が集まり、再生医療に関連する新たな治療法の開発に大きく寄与しました。
ふるさと納税型クラウドファンディングの概要
このクラウドファンディングは、地方自治体が主体となり、共感する人々から寄付を募る仕組みです。寄付者は寄付金額に応じて、所得税と住民税の一部が軽減される特典があります。寄付金は、iPS財団への直接寄付や、京都市内の企業や大学による再生医療に関する研究開発への支援に活用されます。この取り組みは、社会的課題の解決を目指し、共感した人々から広く寄付を募ることを目的としています。
募集期間と目標金額
今年度の募集は、2023年10月1日から12月31日までの期間です。目標金額は2,200万円で、皆さまのご協力が新たな医療技術の開発に繋がっていきます。
研究開発の現状
今年度の助成金を通じて、京都市内の大学や中小企業は再生医療や医療機器の研究開発を進めており、新たな医療機器や医薬品の誕生が期待されます。具体的には、iPS細胞と組織技術を組み合わせて膝軟骨再生医療の開発を進める株式会社Arktus Therapeutics、ヒトの肺細胞を大量に製造し肺病の研究を行うHiLung株式会社、慢性腎臓病に対する細胞治療を目指すリジェネフロ株式会社など、革新的な取り組みが進行中です。
支援事例
1.
株式会社Arktus Therapeutics
膝軟骨再生医療の先駆者として、難治な膝の損傷に対する治療法開発に取り組んでいます。
2.
HiLung株式会社
ヒトの肺細胞を使用し、呼吸器疾患の新たな治療法の開発に注力しています。
3.
リジェネフロ株式会社
iPS細胞を活用し、慢性腎臓病に対する治療薬の研究を進めています。
参加方法
寄付の参加は、株式会社トラストバンクが運営する「ふるさとチョイス」ウェブページから可能です。寄付金により、これからのライフサイエンス分野の発展に寄与するこのプロジェクトにぜひご参加ください。
▼受付ページ:
ふるさとチョイス
特別イベントにも参加しよう
iPS財団は、今後の活動についてのオンライン講演を予定しています。関心のある方はぜひ参加して、新たな医療技術の実用化に関する情報を得てください。詳細な情報はiPS財団の公式ウェブページで確認できます。
京都市で進行中のこのプロジェクトは、再生医療の重要性を改めて認識させてくれる取り組みとして、多くの人々のサポートが求められています。あなたの力が、未来の医療を支える第一歩となります。