フコク生命が実施した70歳までの就労意識調査
フコク生命が、人生100年時代を生き抜く全国の20~60代を対象に実施した「70歳までの就労意識」に関する調査の結果が発表されました。この調査結果から日本における長期就労に対する見解の多様性が浮き彫りになりました。
調査の背景と目的
少子高齢化の進展により、70歳までの定年引き上げが徐々に進められる中、私たちは長期的に働くということをどのように捉えているのでしょうか。この調査では、1,000名の会社員、自営業者、フリーランスの男女の意見を収集し、今後の働き方についての理解を深めることを目的としました。
就労予測の結果
調査結果では、70歳まで働いていると思う人が53%、働いていないと思う人が47%と、ほぼ均等に分かれました。これは、個々のライフプランや健康状態に基づく実感の違いを反映しています。
就労していると思う回答者のコメント
- - 「仕事が好きだから」(男性30代)
- - 「生活のために働かざるを得ない」(男性40代)
- - 「暇つぶしにでも働きたい」(女性20代)
- - 「社会との接点が健康に良い」(女性60代)
一方で、就労していないと思う回答者からは、体がついていかない、勤務環境に不満があるなどの意見が聞かれました。特に、60歳を過ぎると体力が衰えると感じる回答者が多いようです。
働きたい年齢の分布
さらに、何歳まで働きたいかという質問には、「健康である限り」と「60~64歳」が最多の24%を占め、「70歳以上」が18%でした。労働環境の変化や政府の働き方改革が進む中、長期就労に対する関心は高まっています。
長期的なリスクとその対策
調査からは、長期的に働くことで感じるリスクが明らかになりました。最も多く挙げられたリスクは「病気」で、次いで「就業不能状態」が続きました。また、リスクへの備えとしては「預金」が最も多く、就業不能保険に加入している人は少ない結果となりました。
就業不能保険の必要性
フコク生命は、就業不能状態に対する備えを強化するために「はたらくささえプラス」という保険商品を2020年に新発売しました。この保険では、入院や療養による就業不能期間の収入減をカバーし、安心した生活を支援することを目的としています。
専業主婦(夫)の役割
さらに、調査では専業主婦(夫)にも就業不能保険が必要との回答が64%を占めました。専業主婦(夫)の家計における重要性が再認識される結果となったことで、今後の保険市場においてもアプローチの必要性が浮かび上がりました。
結論
70歳までの就労意識に対する多様な見解が明らかになった今回の調査は、我々が思っている以上に働くということがライフスタイルに与える影響を示しました。健康や経済的な不安を抱える中で、長期的な就労について一考してみる必要がありそうです。