江戸川区の工務店が達成した快挙
最近、江戸川区にある工務店、東商住建株式会社が日本初のPHIUS(Passive House Institute US)認証を取得しました。この認証は、在来軸組工法を用いた住宅としてだけでなく、大型木造パネル工法による施工としても日本で初めてのことです。このニュースは、同社が送る“江戸川パッシブハウス”の設計と施工の技術を世界に広める格好の機会となりました。
江戸川パッシブハウスの特長
“江戸川パッシブハウス”は、小さな敷地に豊かさを持たせた都市型のエコハウスであり、その特長は次の通りです:
- - 最新の環境性能: PHIUS認証により、日本国内で要求される最高レベルの省エネルギー性能をクリアしています。
- - 地域特性を反映: 江戸川区の気候に合わせた設計を行っており、住まいの快適性と省エネ性能が両立されています。
- - 伝統的な工法との融合: 在来軸組構法と最新技術を組み合わせ、地域の材料を使用しながら高い耐久性と環境配慮がなされています。
これにより、江戸川パッシブハウスは、ただの住宅ではなく、環境に優しい暮らしを提供する「世界基準のエコハウス」として評価されることとなっているのです。
改正建築物省エネ法と高性能住宅の必要性
この認証の背景には、改正建築物省エネ法の完全施行が予定されていることがあります。2025年4月から、すべての新築住宅には省エネ基準への適合が求められ、その要求は厳しくなる一方です。特に、住宅の断熱性能や設備効率に関する基準が強化され、今後はZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)やパッシブデザインを超えた「次世代基準の住宅」が求められます。
こうした変化の中で、江戸川パッシブハウスの存在は、エコハウスの新しい在り方を示す象徴的な存在として注目されています。
PHIUS認証の内容
PHIUS認証では、年間の暖房・冷房エネルギー需要が基準値を下回ることが求められ、また気密性能や室内環境の快適性、再生可能エネルギーの導入も強く推奨されます。この認証は、北米のさまざまな気候 zone に適した、合理的な評価体系を持つため、特に日本の気候条件に合わせた設計が可能です。
環境性能を評価された実績
さらに、江戸川パッシブハウスは、東京都主催の「東京エコビルダーズアワード2024」においても「ハイスタンダード賞」を受賞しました。この賞は、環境性能に優れた建築物を評価する制度であり、東商住建が持続可能な建物の普及に寄与している証でもあります。
未来に向けた取り組み
東商住建は、PHIUS認証の実績を基に、脱炭素社会の実現に向けた高性能住宅の普及を進めることを決意しています。地域に密着した工務店として、環境に優しい住宅の提案や都市型エコハウスの普及に努めていくとのことです。
江戸川区の一級建築士が多数在籍する東商住建は、伝統的な技術と最新の技術を融合させ、自然素材を用いた居心地よい住まいづくりに取り組んでいます。今後の活躍が期待される同社から目が離せません。