旅好き大学生に特化した新たなリサーチメニューの提供
2024年12月、僕と私と株式会社が「旅」の総合メディアであるTABIPPOとの提携を発表。これにより、旅好きな現役大学生が所属する日本最大の学生コミュニティ『TABIPPO学生支部』に対するリサーチメニューを新たに提供することが決まりました。
学生市場調査の重要性と課題
若年層、とりわけ大学生の消費動向や価値観を把握することは、今後の市場トレンドを予測する上で欠かせません。しかし、実際には多くの企業がこの学生市場を理解することに難儀しています。
具体的な課題としては以下の3点が挙げられます:
1.
サンプルの収集:アクセスできる大学生が限られているため、必要最低限かつ多様性のある回答を得るのが難しい。
2.
回答の質:従来の調査モニターに参加する学生層は限られており、そのため、実際の意見や深層心理を引き出すのが困難。
3.
最新トレンドの把握:学生文化や嗜好の変化が急速であり、リアルタイムでのデータ収集が非常に難しい。
これらの課題を解消するため、僕と私と株式会社では学生団体と連携し、若年層の消費行動に関する正確なデータを集める努力を重ねてきました。今回のTABIPPOとのコラボレーションにより、リサーチメニューの質の向上と拡充を図ります。
TABIPPO学生支部の活動
TABIPPO学生支部は、TABIPPOの理念を共有する学生たちの団体で、2010年に設立されました。これまでに数々のイベントやコンテストを通して、学生と共に旅の魅力を広めています。2024年度には、所属学生164名を超える規模に成長し、旅好きな若者たちの大規模なコミュニティを形成しました。
海外経験による価値観の違い
最近行った調査では、TABIPPO学生支部のメンバーを対象に、海外旅行や留学経験の有無によって価値観がどのように変わるのかを探りました。調査には134人の学生が参加し、興味深い結果が得られました。以下にその概要を示します。
海外で働くことについて
t海外で働くことについての考え方が、経験者と未経験者で顕著に異なる結果が出ました。海外旅行や留学を未経験の学生の60%以上が「海外で働こうとは思わない」と回答する一方、経験者の11%にとどまりました。さらに、経験者の40%は「海外で働くことを視野に入れている」と回答しており、明確な海外志向が伺えます。
日本の文化に対する考え方
日本の文化や伝統についての調査でも、経験者の方が魅力を感じる傾向が強いことがわかりました。「保護と継承に力を入れたい」と答えた経験者は27%で、未経験者は13%。また、「機会があれば学びたい」とする意向も、経験者51%に対して未経験者は35%で大きな差が見られました。
幸福度の差
生活全体の幸福度についても違いが現れました。海外経験者の平均幸福度が8.13点であったのに対し、未経験者は6.14点と、幸福度においても顕著な差が出ています。特に、経験者の42%は9点以上の満足度を示しました。
今後の展望
僕と私と株式会社は、インサイト事業部の豊富な知識をもとに、大学生向けの調査メニューをさらに強化していく方針です。若年層の理解を深め、彼らの声に基づいた企画制作をサポートし、価値ある情報を提供することを目指します。
またTABIPPOとの提携を通じて、旅に関するデータを効率的に収集し、精度の高い市場調査をおこなうことで魅力的な商品やサービスの開発に貢献できると信じています。今後も学生のリアルな意見を取り入れた企画づくりを進め、若者たちの可能性を広げていくことを約束します。