新たな観光の形を求めて、「Another Side of Japan」始動
株式会社TYOが新たに立ち上げた映像コンテンツシリーズ「Another Side of Japan」。このシリーズは地方に焦点をあて、日本の美しい景観や文化、食、産業などの魅力を、ハイクオリティなノンバーバル映像で表現し、世界中に発信することを目的としています。少しずつ注目を集めているサステイナブルツーリズムの観点から、特に日本の地方に目を向け、それらの素晴らしさを伝えることで、旅行者に新たな選択肢を提供します。
「Another Side of Japan」とは
「Another Side of Japan」は、日本の地方独自の資源や物語を、心に響く映像で届けることで、観光客にその土地を訪れる価値を伝えようとしています。心身のウェルネスを考慮したコンテンツ制作を行い、観光だけでなく、旅の体験そのものが人々の心を豊かにすることを目指しています。
シリーズの初回としては、福井県越前市で撮影されたパイロット版映像が公開されており、YouTubeやTikTokなどのプラットフォームで視聴可能。これにより、視聴者は日本の地方の魅力を直感的に感じることができるでしょう。
立ち上げの背景
近年、訪日外国人の増加が話題になっています。日本政府観光局(JNTO)によると、2024年6月には313万人の訪日客数が予想され、過去最高を記録する見込みです。しかし、一部の都市や名所への集中が懸念されており、オーバーツーリズムの問題も指摘されています。TYOは、こうした状況に対応するため、地方の魅力を映像で引き出し、観光地の分散化を図ることを目的にしています。これまで40年以上にわたり広告映像制作に携わってきた同社の経験を生かし、強力なメッセージを持つコンテンツを提供しています。
提供する新しいマーケティングサービス
「Another Side of Japan」では、観光事業者や自治体のニーズに応じたマーケティングサービスも展開します。具体的には、インバウンド向けの映像を制作し、それを通じて地域ブランドの強化と観光誘致を目指します。TYOは、特定の地域にフォーカスしたコンテンツ制作を行い、それによって地域の特徴や魅力を深掘りしていきます。さらに、映像内で製品やサービスを自然な形で露出させるプロダクトプレイスメントや、ターゲットに向けた高品質なコミュニケーションコンテンツを提供するプレミアム映像制作にも対応しています。
TYOの今後の展望
「Another Side of Japan」を通じて、日本ブランドを世界に広めていくことはもちろん、訪日観光の新たな形を提案することも目指しています。9月26日から29日には、「ツーリズムEXPOジャパン2024」への出展も予定しており、この場を借りて新サービスの紹介を行う予定です。TYOは今後も映像制作を中心に、新たな価値創出に取り組んでいく方針です。
このプロジェクトは、単なる観光の枠を超え、地方の多様な魅力を世界に届けるトライアルであると言えるでしょう。地域が持つ資源を最大限に活用し、訪れる人々に感動を与える映像を通じて、日本の観光立国としての再生を促す、TYOの挑戦に今後も注目です。