介護業界に新風を吹き込む新サービス
株式会社ソラストは、通所介護のサービスに新しい施術法を導入しました。その名称は「セラピューティック・ケア」で、これは心身のリラックスを助けるケア技法です。両手で優しくなでることによって、緊張やストレスが和らぎ、深いリラックス状態へと導くこの施術は、英国赤十字社が元々ボランティアのために開発したものです。特に、リラックス効果や精神的苦痛を軽減することが期待されており、看護や介護の現場で広く応用されています。
回想法とその効果
さらに、この施術とともに導入されるのが「回想法」、これはアメリカの老年精神科医が1960年代に高齢者のうつ病治療のために開発した心理療法です。利用者に昔懐かしい映像や音楽を通じて過去を思い出してもらうことで、気持ちの安定や記憶の活性化を促すことが狙いです。この方法は、映像を通じて利用者同士のコミュニケーション機会を作り、心地良い環境を提供することも目的としているのです。
研修と導入計画
これらのサービスは、2015年4月から介護スタッフが認定NPO法人日本セラピューティック・ケア協会の研修を受けて開始されます。2015年度には、28の事業所で「施設セラピスト」などの上位資格を持つ約120名が育成される予定です。また、回想法の導入も進められ、同年度内に30の事業所で実施される見込みです。株式会社ソラストがこれらの新サービスを広域で導入するのは、業界でも初の試みとなります。
介護への取り組み
「自立支援とトータルケア」を理念に掲げる株式会社ソラストは、首都圏や関西圏で様々な介護サービスを展開しています。介護保険制度創設から15年、その中で同社は在宅介護を中心に活動を進めてきました。年齢を重ねた利用者が意欲を失うことや自信を喪失する様子を見てきた同社は、新しいサービスを通じて、彼らが自分らしい生活を続けられるようへ支援を強化していく方針です。
地域への貢献
特に、中重度の要介護者や認知症の高齢者へのケアを強化し、地域に必要とされる介護サービスを提供し続けることを目指しています。これにより、介護を必要とするすべての人々が明るい未来を持てるような社会作りに貢献していく所存です。
参照
株式会社ソラストは、全国に177ヶ所の介護事業所を展開しています。通所介護を50ヶ所、訪問介護を50ヶ所、居宅介護支援を52ヶ所など、多様なサービスを提供し、2,583名の介護職員が在籍しています。今後もその理念に基づき、地域に根付いた介護サービスの充実を図って参ります。