JR奈良線の再エネ電力供給、フロート型太陽光発電の導入

JR奈良線への再エネ電力供給プロジェクト

関西電力株式会社と西日本旅客鉄道株式会社（JR西日本）とのコーポレートPPA契約が締結され、2025年度中にJR奈良線に再生可能エネルギーを供給するプロジェクトが始まることが発表されました。本プロジェクトでは、当社が兵庫県内のため池にフロート型太陽光発電設備を設置し、そこで発電した電力をJR西日本に提供します。

プロジェクトの詳細

本事業は、環境資源開発コンサルタントの協力のもと、加古川市にある一号池と小野市の浄谷新池において、合計約2,250kWの発電能力を持つフロート型の太陽光発電施設を設置するものです。これにより、年間約1,500トンのCO₂排出量削減が見込まれており、環境に優しい活動として注目されています。

このフロート型太陽光発電は、水面に太陽光パネルを設置することで発電を行います。水冷効果により夏の高温時にも効率的に発電でき、さらに森林伐採も必要なく、太陽光が水面を遮ることによって水の蒸発も防ぐことから、自然環境の保全にもつながります。

地域との連携

設置場所のため池は、雁戸井土地改良区と浄谷町自治会が所有しており、彼らの協力を得て水面を利用した本事業が実施されます。このプロジェクトを通じて、土地改良区や財産区の維持管理費用が収益の一部で賄われることとなります。具体的には、太陽光発電による収益が地域の草刈りや導水施設の修繕といった維持管理に充てられ、地域の課題に対する解決策となるのです。

SDGsへの貢献

当社は、「新井組 2030 Vision」に基づき、持続可能な開発目標（SDGs）への取り組みを進めています。再生可能エネルギーの利用促進は、気候変動対策に寄与するだけでなく、豊かな自然環境の保護にもつながります。

再エネ発電が進む今、私たちは新たなエネルギーの形を作り出し、その成果を地域と共有していくことが重要であり、本プロジェクトはその第一歩となるでしょう。今後も、地域社会と共に持続可能な未来を築いていきたいと思います。

本プロジェクトに関する詳細は、ぜひ当社の公式ウェブサイトをご覧ください。