長谷工と燈が共同で開発した新システムの全貌
建設業界でのデジタル技術の進化が進む中、長谷工コーポレーションと燈株式会社は共同で新しいシステムを構築しました。これは、燈の生成AI技術と長谷工独自のBIM(Building Information Modeling)を融合させたものであり、国内初の試みです。
新システムの目的と効果
この新システムは、建設現場における設計図書の確認作業を効果的に効率化することを目指しています。従来、設計図を読み込むには高度な専門知識と時間が必要でしたが、新システムではチャット形式のインターフェイスを通じて、瞬時に必要な情報を検索・取得することが可能です。これにより、作業のスピードと正確性が大幅に向上します。
長谷工の実績
長谷工コーポレーションは、これまでに71万戸を超えるマンション施工実績を持ち、特に高い設計施工比率を誇ります。この実績に基づき、長谷工版BIMが構築され、2020年度から設計段階での導入が進められ、2021年度には施工段階でも運用が開始されました。
燈の取り組み
燈株式会社は建設業界の課題解決を目指してさまざまな技術を提供してきました。特に、生成AI技術に関しては国内外で注目されており、今回のシステム開発にもその経験が活かされています。燈は、今後もBIMのシステム開発や生成AIを活用し、業界の生産性を高めるために貢献していく方針です。
プロトタイプの運用
この新システムは、昨年からプロトタイプの試験運用が行われており、スムーズに実運用に移行できることが確認されました。建設業界のデジタル化を加速させるための第一歩となるこのシステムは、今後の業界全体の変革につながることが期待されています。
今後の展望
燈と長谷工の協業によって実現したこのシステムは、建設業界におけるデジタルトランスフォーメーションを推進する鍵になるでしょう。両社は引き続き、最新のテクノロジーを活用し、業界の課題を解決するソリューションを提供し続けていく予定です。
これからの建設現場での業務フローがどのように変わっていくのか、ぜひ注目していきたいところです。