TOWINGと早稲田大学が連携し新たな農業モデルを模索する

環境保全と食料生産の新たな挑戦

2025年、TOWINGは早稲田大学と手を携え、かつてのアポロ計画に匹敵する革新的な農業研究プロジェクトに安定した土台を築いています。この取り組みは、急速に進行する人口増加や温暖化による気候変動がもたらす食料供給の危機に立ち向かうものであり、将来の農業モデルの新たな進化を目指しています。

背景：深刻化する食料事情

世界中で増加する人口に伴い、食料供給の需要が高まる一方で、温暖化や異常気象、本来の土壌の力を損なう農業慣行による環境問題が顕在化しています。これに対処するためには、過去の効率主義にとらわれた農業から脱却し、自然の循環を重視した新しい農業形態が必要とされています。具体的には、持続可能な農業の実現を目指し、環境への配慮と食料生産を両立させるモデルが求められているのです。

プロジェクトの具体像

TOWINGは、「土壌微生物叢アトラスを活用した環境制御による循環型協生農業プラットフォームの構築」というプロジェクトに参画します。このプロジェクトでは、早稲田大学の竹山春子教授をプロジェクトマネージャーに迎え、産業技術総合研究所や東京農工大学、太平洋セメントとともに土壌環境の制御と微生物コンソーシアムの活用を通じて、新しい農業のあり方を探求しています。TOWINGの独自技術を活用し、有用な土壌微生物を選別・培養することで、資源を循環させる持続可能な農業システムのモデルを構築することを目指します。

TOWINGの成り立ちと理念

名古屋大学から派生したTOWINGは、2020年に設立され、「サステナブルな次世代農業を起点とする超循環社会を実現する」という強いミッションを持っています。地域の未利用バイオマスを炭化処理することで製造された高機能バイオ炭「宙炭」は、TOWINGが特許技術に基づき農業資材としての利用を拡大しています。これにより、資源循環型の農業を支持し、地域社会に貢献することを目指しています。