OTBグループがメキシコ市場に進出
国際的なファッション&ラグジュアリーグループであるOTB(「Only The Brave」の略)は、新たにメキシコ市場への進出を発表しました。この決定は、グループが長期的に目指す直販チャネルの強化を視野に入れた投資戦略の一環であり、北米だけでなく新たな市場でもその足場を築くことになります。
OTBは、Diesel(ディーゼル)、Jil Sander(ジル サンダー)、Maison Margiela(メゾン マルジェラ)、Marni(マルニ)、Viktor & Rolf(ヴィクター&ロルフ)、Staff International(スタッフ インターナショナル)、Brave Kid(ブレイブ キッド)など、アイコニックなブランドを傘下に持つことで知られています。さらには米国のブランドであるAmiri(アミリ)への出資も行っており、ファッション業界で重要な役割を果たしています。
創業者兼会長のレンツォ・ロッソは、「メキシコは独自のスタイルと文化的影響力を持つ重要な市場です。この地域に直接的な拠点を設けることは、当社ブランドの成長にとってスリリングなステップです」とコメントしています。OTBは2024年に現地法人を設立し、Diesel、Jil Sander、Marni、Maison Margiela(MM6を含む)の直営店舗展開を進める計画です。
マーケティング活動と流通網の強化
OTBが進出するメキシコは、消費者のスタイルやトレンドが多様で、新しいビジネス機会を秘めていると言えます。OTBは、オンラインおよびオフラインの流通網を拡充することで、エンドユーザーに直接アプローチし、シームレスなショッピング体験を提供する方針です。また、マーケティング活動にも力を入れることで、ブランド認知度の向上を目指します。
この進出にはOTBの主要な事業拠点がメキシコシティに設けられ、主な投資項目がここに集中する予定です。加えて、OTBはメキシコの高級百貨店El Palacio de Hierro(エル・パラシオ・デ・イエロ)と提携し、Guadalajara(グアダラハラ)、Monterrey(モンテレイ)、León(レオン)、Cancún(カンクン)、Puebla(プエブラ)、Querétaro(ケレタロ)といった他の都市でも路面店やインショップを展開する計画が進行中です。
OTBグループの理念
OTBの創立者であるレンツォ・ロッソは、常にファッションとスタイルの新しい境地を切り拓くことを信念としており、国際的な才能ある人材やその創造性の支援に力を注いできました。現在、OTBは全世界で7,000人以上の従業員を持ち、消費者のニーズに基づいたデジタルアプローチと持続可能なビジネスモデルを追求しています。また、OTBファウンデーションを通じて社会問題への取り組みも行い、社会的な責任を果たしています。
このたびの進出は、OTBのブランドにとって新しい成長の機会となるだけでなく、メキシコ市場におけるファッションの発展にも寄与することが期待されています。これからOTBがどのような施策を打ち出し、メキシコ市場で存在感を示していくのか、注目が集まります。
詳しい情報は公式ウェブサイト
OTB公式サイトをチェックしてください。