教育版マインクラフトで学ぶ未来のまちづくり
2024年8月12日、教育版マインクラフトを活用した特別なワークショップが丸の内で開催されました。名付けて「Minecraftで未来の丸の内をデザインしよう!」。これは、Minecraftカップ運営委員会が大手町・丸の内・有楽町のまちづくり3団体と株式会社ホロラボと共同で実施したものです。子どもたちにとって、自分の創造力を形にする貴重な機会となりました。
活動内容と目的
参加した小学生たちはまず、三菱地所が掲げるまちづくりの理念や、丸の内ストリートパークの取り組みについて学習しました。その後、実際のまち歩きを行い、丸の内で人々がどのように過ごしているかを観察しました。このプロセスを通じて、子どもたちは「丸の内の働く人々が幸せになるためには何が必要か?」というテーマを深く考えることが求められました。
インタビューの際、子どもたちは熱心にメモを取り、質問を重ねました。そして、得られた情報をもとに、自分たちのマインクラフトで創作するアイデアを練る時間が与えられました。
プロのマインクラフターからの指導
午後からは、プロマインクラフターのタツナミシュウイチさんが参加し、彼からアイデアの発展方法やマインクラフトでの建築テクニックに関するアドバイスを受けながら、作品制作が始まりました。子どもたちはそれぞれのグループに分かれ、協力しながら自分たちの未来の丸の内を自由に表現しました。
完成した作品は、AR技術を通じて実際の丸の内の風景に重ねて表示されました。この瞬間、子どもたちは自分たちが創り上げたものが現実の世界にどのように融合するのかを体感し、目を輝かせました。
未来へのメッセージ
イベントのフィナーレでは、作成した作品を通じて子どもたちのアイディアを講評してくれたタツナミシュウイチさんから、「君たちの作品が実現する未来は、10年後に訪れるかもしれない。だから、これからも挑戦を続けてほしい」との言葉が贈られました。子どもたちの表情には、未来への希望が溢れていました。
AR技術の導入
今回のイベントの新しい試みとして、三菱地所と協力のもと、ホロラボが提供するXRデジタルツインプラットフォーム「torinome」を用い、現実の丸の内とデジタル世界を結びつけました。torinomeは、3D都市モデルを現実に融合させる革新的な技術を有しており、地域の未来像を可視化することが可能です。
まとめ
子どもたちが自らの手で未来のまちをデザインし、AR技術を通じてその思いを現実に重ね合わせるこのワークショップは、ただの遊びではなく、Creativeな思考や問題解決能力を養う大切なプロセスです。これからの時代に求められる力を育むための貴重な場として、多くの子どもたちに新たな学びと経験を提供しました。