富良野市の幸福度調査
2022-06-02 18:46:36

幸福度調査が示す富良野市の地域活性化の未来

幸せを共創するまち、富良野市の幸福度調査



富良野市では、市民との共創を基にした独自の「幸福度調査2022」が実施されました。本調査は、2021年度からスタートしたもので、地域の意識や満足度を把握し、生活の質向上を目指すためのものです。調査は2021年12月から2022年1月にかけて実施され、一般市民561人、高校生328人の計889人からの回答が集まりました。これにより、富良野の幸せの土壌に関するデータが得られました。

調査内容と項目



調査票は市民の基本属性、地域の幸福度に関する質問、個人の主観的幸福感など、多岐にわたります。具体的には、幸せを感じる状況や要素、さらには「幸せのタネ」となる事例が尋ねられました。

風スコアと土スコア



この調査では「地域しあわせ風土指標」が用いられています。これは、慶應義塾大学の前野隆司教授との共同開発によるもので、風と土の質問に分かれています。風の質問では、個人が感じる「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」「あなたらしく」「ほっとする」といった五つの気持ちが測定され、これが「風スコア」となります。

土の質問では、地域に根付いている価値観や背景が評価され、「土スコア」として示されます。これらのスコアの合計が、地域全体の幸福度を示す「地域しあわせ風土スコア」となります。結果、一般市民はほとんどのスコアで全国平均を上回り、「ほっとする」のスコアが特に高い結果となりました。

幸福度の傾向



調査では、富良野市の一般市民の幸福度が高いことが分かります。幸福度を7段階で評価したところ、7を記入した人が13%、5・6・7を合わせると約70%、一方、1・2・3の人は7%でした。この平均値は4.97と、全体として良好な状況が分かります。また、幸福度が高い人たちは「地域活動をしている」「様々な幸せを見つけられる」といった特徴が見られました。

高校生の幸福度



高校生においても同様の調査が行われ、彼らは一般市民と比べて高い幸福感を示しました。地域しあわせ風土指標が特に良い結果を生んだことから、高校生も地域の活性化に寄与していることがわかります。彼らが幸せを感じる瞬間として、おいしい食事や健康な家族、理解してくれる人たちとのつながりがあげられました。

幸せのタネを育てる取組み



調査を通じて集まった822個の「幸せのタネ」は、富良野市民が幸福感を感じる要因を明らかにしました。市では、これらのタネを活かし、地域づくりの基盤として活用していくことを目指しています。特に「しあWA!せカード」の導入が計画されており、これを通じて多様な地域活動や家庭内での幸福度を高めていく目標が設定されています。

市民が互いに幸せを実感できる環境作りは、富良野市の未来の地域活性化に繋がるでしょう。持続的な共創の動きを生むために、今後も市民との対話を重視していく取り組みが続けられます。豊かな自然と人々の心が交わる富良野市において、幸福度を高める活動が益々重要となってくるのです。

会社情報

会社名
富良野市
住所
北海道富良野市弥生町1-1
電話番号
0167-39-2304

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