ハイレゾがNVIDIA H200搭載の新クラウドサービスを開始

国内最大級のGPU専用データセンターを展開する株式会社ハイレゾは、NVIDIAの最新GPUであるH200を搭載した新たなクラウドサービス「AIスパコンクラウド」の提供をスタートしました。このサービスは、特に大規模な言語モデル（LLM）やマルチモーダルAIの運用に最適化されており、業界最安の価格で提供されています。

AIスパコンクラウドの特徴

コストパフォーマンスの優位性

AIスパコンクラウドは、同様のサービスを提供する海外の大手企業のHGX H100と比較して、約70%も安い料金でHGX H200を利用可能です。通常、大規模なGPUインスタンスをオンプレミスで導入するためには、多大な初期投資が必要ですが、この新サービスでは初期費用が無料で、月額料金のみでご利用いただけます。

GPUメモリの大幅な向上

H200はH100に比べて、なんと1.7倍のGPUメモリ「1128GB」を搭載しており、これにより膨大なパラメータを持つLLMモデルの処理がスムーズに行えます。また、重要な性能指標であるGPUメモリ帯域幅もH100の1.4倍に増強されており、データ転送速度の向上に寄与しています。

簡単な環境構築

ユーザーは、必要なソフトウェアを自由にインストールできるため、機械学習のための環境を簡便に構築できます。DockerHUBやNVIDIA GPU Cloud（NGC）のリポジトリから簡単にDockerイメージを取得し、迅速にコンテナを生成できるため、従来の環境設定にかかる手間を大幅に削減しました。

専有利用の柔軟性

さらに、AIスパコンクラウドでは、GPUインスタンスの構成が、1台のスタンドアロンからクラスタ構成まで選択可能で、専有利用ができるため、待機時間なく直ちに使用開始できるのも大きな魅力です。

GPUSOROBANの概要

「GPUSOROBAN」は、特に画像生成AIやLLMなど、大規模な計算処理を高速化するためのGPUクラウドサービスです。データセンターの運営コストを抑えることで、高性能なNVIDIA GPUをリーズナブルに利用することが可能です。このサービスは、IT業界のみならず、製造業、建設業、そして大学の研究機関でも広く活用されています。すでに1,000件以上の利用実績があります。

株式会社ハイレゾについて

ハイレゾは2019年より、国内最大級のGPUデータセンターを石川県志賀町にて運営し続けています。2024年12月には香川県にて中四国地方初のAI開発用GPU専用データセンターの設立を計画しており、経済産業省の「クラウドプログラム」供給確保計画にも認定されています。また、将来的には佐賀県玄海町の廃校を活用した新たなデータセンターも開設予定です。これらの取り組みを通じて、地方創生と生成AIの発展を積極的にサポートしています。