杉良太郎特別防犯対策監が松江市で詐欺防止対策を語る
2025年3月13日、島根県松江市のファミリーマート松江学園南店にて、警察庁特別防犯対策監の杉良太郎氏が訪問しました。この訪問は、特殊詐欺被害を未然に防ぐための意識を高める目的で行われ、地域の店舗で9件の詐欺被害を防いだとされる店長、山内氏との対談が催されました。
官民一体での取り組み
杉対策監は、報道陣に向けて「警察官一人ひとりには『自分の地域からは一人の被害者も出さない』という思いを持ってもらうように伝えている。ただ、警察だけではなく、山内店長のような民間の方々の協力が必要」と訴えました。この発言は、詐欺防止のためには、警察と地域の店で働く人々との連携が重要であることを示しています。
山内店長は、特に詐欺被害の防止に貢献することで知られており、その功績から「阻止の匠」として島根県警から認定されています。彼の取り組みは、詐欺被害を実際に未然に防いだ成功事例として、多くのメディアにも取り上げられています。
杉対策監は、山内店長の勇気あるアプローチについても、「詐欺に焦る被害者が店舗に来ることが多いため、声掛けが難しいが、彼の強い思いに感銘を受けた。その未然防止の実績は素晴らしい」と高く評価しました。
具体的な共助の提案
杉対策監は、地域ごとの事情が異なることを認識しつつも、コンビニエンスストアにおける情報提供の重要性を強調し、「自分は大丈夫」という思い込みがいかに危険かを説明しました。また、詐欺の電話を止める「国際電話利用休止の申込み」を勧め、具体的な対策を提示しました。
特殊詐欺被害を防ぐための全国プロジェクト、通称「SOS47」も紹介され、このプロジェクトは、全国各地で被害が相次ぐオレオレ詐欺などの特殊詐欺に対策を施し、地域の警察と共に広報啓発活動を行っています。
地域の連携がカギ
杉対策監と山内店長との対話から見えてくるのは、詐欺対策における官民の連携の重要性です。山内店長の経験と意識の高さは、コンビニエンスストアで働くすべての人にとっての模範とも言えます。杉対策監は、そのような先進的な試みが全国に広がることを期待し、引き続き取り組みを続ける意義についても語りました。
この機会を通じて、地域での詐欺防止活動がより一層強化されることが望まれます。今後も、杉良太郎氏と地域の指導者たちの連携が、島根県をはじめとする日本の安全な社会作りに寄与していくことを期待しています。