企業の未来を語る「いのち会議」が描く持続可能な社会の実現
2025年10月11日、大阪の関西万博会場にて、「いのち会議」が「いのち宣言」及び「アクションプラン集」を発表しました。この会議は、企業と社会が対話を通じて、環境や社会課題に対して共同でアクションを起こすための取り組みです。私たちは、今どのような未来を望んでいるのか、再考する必要があります。
未来を思い描く
「経済活動は歪みを生むのか、それとも社会課題の解決に貢献するのか」、この選択は私たちの未来を形作る鍵となります。実際、1950年に25億人だった世界人口は、2010年には69億人に達し、GDPも約10倍に成長しています。この成長は豊かさをもたらしましたが、その裏で地球への負担も増大しています。
アース・オーバーシュート・デイによれば、2024年には人間が消費した資源が、地球が再生産できる量を超えてしまいます。これにより、私たちは「地球への借金生活」を続けざるを得ません。
ダボス会議の3160
1999年、前国連事務総長コフィー・アナンは、急成長するグローバル市場に対して人間の顔を持たせる必要性を訴え、「国連グローバルコンパクト」を設立しました。これは、企業が守るべき国際的な原則として人権、労働、環境、腐敗防止を掲げました。さらに2020年には、企業は株主の利益だけでなく、従業員や地域社会などすべてのステークホルダーに貢献すべきだと認識が改められました。
企業の役割と信頼の重要性
企業が持続可能な社会に貢献するためには、社会からの信頼を得る必要があります。その信頼を構築するためには、情報開示と透明性が不可欠です。最近では欧州の規制やコーポレートガバナンスが環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する情報開示を促進していますが、義務的な開示よりも自主的かつ誠実な対話が重要視されるべきです。
2020年に策定された日本政府の「ビジネスと人権に関する行動計画」には、消費者との協働で社会課題を解決する方針が示されています。これは、持続可能でない方法で作られた商品や、強制労働や児童労働に関わる商品の購入を避ける意識を促します。
消費者志向経営の意義
消費者庁によると、「消費者」は多様なステークホルダーを指し、「消費者志向経営」は彼らと共創し、社会価値を向上させる経営を意味します。これは、近江商人の「三方よし」という思想と結びつきます。企業は誰と手を組むか、何の社会課題を解決するか、そしてそのために何をするのかを考え、行動する必要があります。
未来に向けて進むいのち会議
いのち会議は、企業リーダーや市民社会と連携し、2030年のSDGs達成を推進します。持続可能な社会の実現に向けて、共助の経済システムを構築し、環境や社会の課題を解決し、平和と命を守る社会を目指します。私たちの未来は、共に語り、共に行動することで初めて実現するのです。