コクヨとVUILDが生み出す大型ベンチ
最近、コクヨ株式会社とVUILD株式会社が共同でデザインした大型ベンチ「GGO Biomorphic Lobby Furniture」が、イタリアで開催される「A’ Design Award & Competition 2026」において、金賞を受賞したことが発表されました。この受賞は、両社の革新的なデザインと実用性の両面が評価された結果です。
1. 受賞の背景
「GGO Biomorphic Lobby Furniture」は、コクヨの新本社「KOKUYO HQ」が入居するグラングリーン大阪パークタワーの2階オフィスロビーに設置されています。この作品は、静謐なオフィス空間に生命感を与えることを目的としており、自然環境と調和するデザインが採用されています。5月の受賞発表では、この独特な作品が国際的にも高く評価されたことが報告されました。
2. 「GGO Biomorphic Lobby Furniture」の特長
この大型ベンチは、人々が本能的に心地よいと感じる有機的形状を追求しています。最初は手捏ねの粘土模型から始まり、それを3Dスキャンしてパラメトリックデザインを活用して最適化されるというプロセスを経て完成しました。この手法は、アナログとデジタルを融合させた新しいアプローチです。
全長約16メートルに及ぶこの造形は、国産のナラ集成材から切り出した6,120個の特注パーツで構成されています。さらに、VUILDのデジタル製造技術と木工職人の手仕上げによって、高精度かつ温かみのある空間体験が実現されました。
この作品はただの家具ではなく、人々が自然に滞在や交流を行うための「場」として機能するよう設計されています。
3. 「A’ Design Award & Competition」とは
「A’ Design Award & Competition」は、イタリアで開催される世界最大級の国際デザイン賞で、さまざまな分野の作品が募集されています。毎年、多くのデザイナーや企業が応募しており、審査基準はデザイン性だけでなく、革新性や社会的影響、機能性など多岐にわたります。今回の受賞は、コクヨとVUILDの共同作業が世界的に認められた証です。
4. 未来のデザイン
新本社「KOKUYO HQ」は、2026年5月1日にオープンし、その空間デザインは「Promenade of Discovery(発見の散歩道)」をテーマにしています。このオフィスでは、社員や訪問者が歩き、見て、触れ、考えながら新たな発見を体験できるような多様な空間が提供されています。
本作品の受賞は、コクヨとVUILDのデザインが未来のオフィス空間においても重要な役割を果たすことを示唆しています。このように、デザインはただの見た目の美しさだけでなく、人々の生活や仕事の質を向上させる要素にもなり得るのです。これからも両社の活動に注目が集まります。