兵庫県における労働組合の活動に新たな風が吹き込まれました。日本労働組合総連合会兵庫県連合会(通称・連合兵庫)が、地方連合会として初めて「TUNAG for UNION」を導入したのです。これは、組合役員と連合との情報連携を強化することを目的とした画期的な取り組みで、組合活動の活性化が期待されています。
TUNAG for UNIONとは?
TUNAG for UNIONは、組合活動に不可欠な情報を一元管理できるアプリです。2022年1月にサービスをリリースし、業種や規模を問わず多くの組合に導入されてきました。その実績は現在200以上にのぼります。このアプリのユニークな点は、情報をただ発信するのではなく、組合員一人ひとりがその情報を確実に受け取れるように工夫されているということです。
情報連携の重要性
連合兵庫は、神戸をはじめ東部・中南部・西部・北部の5つの地域協議会を有しています。これまでは、メールや郵便、FAXなど多様な手段で情報を連携していましたが、組合役員たちは仕事と組合の活動を両立させることも多く、連絡内容を確認しづらいという課題がありました。そこで、TUNAGを導入し、より手軽に情報連携を図ることを決定したのです。
活動の充実を目指して
連合兵庫の剣道修次副事務局長は、「この新しいツールを使うことで、組合役員たちが簡単に連合とつながり、さらなる活動の活性化が期待できる。」とその展望を語っています。TUNAGの導入によって、組合員に新たなアプローチが可能になることも期待されています。日々の活動内容や申請、承認などもTUNAGを通じて行えるため、組合員の利便性も向上します。
TUNAGの機能概要
具体的には、TUNAGを使用することで、情報の発信から、その情報に関連する申請や承認、さらには組合員の反応の視覚化までが一つのアプリで実現できるのです。これにより、組合員は必要な情報を迅速に受け取ることが可能になり、アクションを起こしやすくなります。また、導入から定着までの支援も行うことで、各労働組合の課題に応じた最適な運用がサポートされるのです。
スタメンの成り立ち
TUNAGを開発した株式会社スタメンは、2016年に設立され、「一人でも多くの人に感動を届け、幸せを広める。」という理念を掲げています。2020年には上場を果たし、HR Techの分野で目覚ましい成長を遂げています。会社の事業内容には、TUNAG以外にもIT資産管理ツールの「Watchy」などがあります。スタメンは、組合や企業のニーズに応えるさまざまなサービスを展開し続けているのです。
まとめ
今回の連合兵庫によるTUNAGの導入は、今後の組合活動に新たな可能性をもたらすことでしょう。組合員とのコミュニケーションを円滑にし、活動の活性化を促進するこの取り組みが、兵庫県内の労働環境にどのような変化をもたらすのか、非常に楽しみです。今後も、労働組合が時代の変化に適応し、より良い社会を築くために貢献していくことを期待しています。