EVが非常用電源に
2025-07-01 15:56:54

EVがマンションの非常用電源に変身!レジルとMoplusが画期的実証実験を実施

EVを「走る蓄電池」として活用



近年、気候変動の影響や災害の増加に伴い、我々の生活基盤を支える電力供給の仕組みにも新たな視点が求められています。この中で、レジル株式会社の取り組みが注目を集めています。EV(電気自動車)を「走る蓄電池」として利用し、マンションでのBCP(Business Continuity Plan)機能の実証を行ったのです。これにより、EVとV2X(Vehicle to X)システムが組み合わさることで、停電時の電力供給が可能となりました。

実証実験の詳細



レジルとMoplus株式会社は、2025年5月から始まった協業のもと、EVオンデマンドバスの社会実装に向けて実証運行を行っています。この実証実験では、EVキャラバンを使用し、災害時を想定した非常用電源としての有用性が検証されました。具体的には、停電時にEVからマンションの特定負荷へ自動的に電力供給を行う仕組みの技術的な実証を行ったのです。

成果と結果



実験の結果、停電を検知後、約60秒後にはEVからマンションの集会室へ電力供給が自動で行われることが確認されました。さらに、EVのバッテリー残量が94%の場合、集会室の電灯やコンセントを最大48時間利用できるという理論値も算出されています。また、エレベーターの動作も確認され、今後のサービス設計に役立つデータが得られました。

BCP対策としての価値



特に、マンション内での「在宅避難」の重要性が高まる中、この取り組みは新たなBCP対策の一環として注目されます。住民が自宅に留まることが推奨される今、非常時に必要な電源供給の手段として、EVの活用は非常に効果的です。また、再生可能エネルギーの利用促進に伴い、蓄電池の必要性も高まっています。EVを通じたエネルギーの供給は、電力供給網全体の安定化にも寄与することでしょう。

今後の展開



レジルは、今後2025年7月以降に電力のピークカットやピークシフトなどの実証を行う予定です。これにより、エネルギー管理とEVオンデマンドバスサービスの相互補完を目指しています。また、発展途上の技術や実験結果をさらに進化させ、持続可能な社会の実現に向けた新たなソリューションを提供することを目指しています。

まとめ



レジル株式会社は「脱炭素を、難問にしない」というミッションのもと、分散型エネルギーやグリーンエネルギー、エネルギーDXを通じて持続可能な未来を築こうとしています。EVを駆使したBCP機能の実証実験は、その実現に向けた非常に重要な一歩と言えるでしょう。この新たなアプローチは、今後の社会に一定の影響を与えていくことが期待されます。


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会社情報

会社名
レジル株式会社
住所
東京都千代田区丸の内一丁目8−1丸の内トラストタワーN館14階
電話番号
03-6846-0900

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