日本と他国の旅行計画行動を比較した調査レポートの発表

日本と他国の旅行計画行動の比較

株式会社ジグザグが発表した調査レポートによると、日本、中国、アメリカ在住の20〜40代男女900名を対象に、旅行計画の違いが明らかになりました。この調査は、訪日外国人の急増を背景に、各国における「旅マエ」の行動パターンを分析したものです。

調査の背景

日本政府観光局(JNTO)のデータによると、2025年には訪日外国人数が4,000万人を超えると予測されています。これに対し、日本ではインバウンド需要への対応が求められるようになっています。この中で、旅行前の検索段階や旅行中の行動、帰国後の消費行動まで、各段階に合わせた戦略的な情報発信が必要です。

調査結果のポイント

調査では、直近1年間で宿泊を伴う旅行に行ったか尋ねると、全体の58.3%が「国内旅行のみ」と回答しました。国別では、日本が70%以上が「国内のみ」と回答したのに対し、中国やアメリカでは約半数に留まり、より多様な旅行傾向が見て取れます。特に中国では、53.7%が「国内・海外どちらも」と答えており、訪日インバウンドの重要性が浮き彫りになりました。

旅マエの行動

旅行を計画する際に利用する情報源についての調査からは、全体の70.7%が「検索エンジン」を利用することがわかりました。特に、日本ではSNSが42.3%の高い利用率を示しており、旅行計画における影響力が強いことが明らかになりました。中国ではリアルな口コミが重視され、友人・知人からの紹介が53.3%を占めています。一方で、アメリカの旅行者は公式情報を重視し、SNS利用は3.3%にとどまりました。