近年、世界中で気候変動が重要な課題として浮上しており、各国はカーボンニュートラルの実現に向けて取り組んでいます。その中で、Green Carbon株式会社は最近、芙蓉総合リース株式会社と森林や農業分野におけるネイチャーベースのカーボンクレジットの共同創出を目指す資本業務協定を締結しました。この協定により、両社は持続可能な社会の実現に向けた新たな取り組みを加速させることになります。
Green Carbonは「生命の力で、地球を救う」というビジョンのもと、国内外でカーボンクレジットの創出や販売を行っています。特に国内では、水田の中干しを通じたメタンガス削減プロジェクトを実施し、2023年度には日本初・最大規模の水田のJ-クレジット認証を取得しました。今後も、約100,000トンのJ-クレジット認証を予定しています。
一方の芙蓉リースグループは、中期経営計画「Fuyo Shared Value 2026」に基づき、社会課題の解決と経済価値の同時実現を目指しています。特に新たな事業領域への取り組みを強化し、多様なパートナーシップを通じて持続可能な社会の実現に貢献する方針を掲げています。
本協定は、2024年9月からフィリピン・ブラカン州にて実施される水田由来のカーボンクレジット創出の共同実証プロジェクトから始まりました。このプロジェクトは、JCM(2国間クレジット制度)としての役割を果たし、今後の拡大が期待されます。
Green Carbonと芙蓉リースは、それぞれの強みを活かし、全国・世界各地でのカーボンクレジット創出プロジェクトを展開していくことにより、持続可能な社会の実現に寄与すると考えています。特に、農業や森林管理を通じたネイチャーベースの方策は、温室効果ガス排出量の削減に貢献し、より良い地球環境の実現に寄与するものです。
今後の展開としては、フィリピンをさらに進め、他の東南アジア諸国でも同様のプロジェクトを実施し、JCMの方法論を応用した活動を広げることが目指されています。この協定により、カーボンクレジットの創出が一層加速し、域内外での気候変動対策に貢献することが期待されます。Green Carbonと芙蓉リースの取り組みは、持続可能な未来へ向けた重要な一歩です。