ロフト、タペストリーの循環利用でサステナブルな取り組みを強化
株式会社ロフトは、全国8店舗で店頭装飾に使用されるタペストリーの廃棄削減に向けた画期的な取り組みを開始しました。株式会社BPLabが運営する繊維循環プラットフォーム「BIOLOGIC LOOP」と、株式会社ミマキエンジニアリングの革新的な脱色技術「ネオクロマト・プロセス」との協業により実現したこのプロジェクトは、サステナビリティへの強い意志を示すものです。
タペストリーの循環利用:環境負荷低減への挑戦
従来、商業施設で使用されるタペストリーは、使用後、焼却処分されることが一般的でした。しかし、この取り組みでは、使用済みのタペストリーを回収し、ミマキエンジニアリングの「ネオクロマト・プロセス」を用いて染料を脱色。その後、再印刷することで、繰り返し使用できるようにします。この循環型システムは、廃棄物削減によるCO2排出量の低減に大きく貢献するだけでなく、資源の有効活用という観点からも非常に重要な取り組みです。
池袋ロフトでの実証実験から始まる取り組み
2023年11月より、池袋ロフトで実証実験が始まりました。この実証実験では、回収、脱色、再印刷のプロセス全体における効率性や品質、コストなどを検証。その結果を踏まえ、将来的には全国のロフト店舗への展開を目指します。この取り組みは、単なるコスト削減だけでなく、環境保全への積極的な姿勢を示すロフトの姿勢を表しています。
BPLabとミマキエンジニアリング:技術革新による協業
このプロジェクトの成功には、BPLabとミマキエンジニアリングの技術力が不可欠です。BPLabは「BIOLOGIC LOOP」を通して、繊維製品の回収とリサイクルを推進。ミマキエンジニアリングは、独自の脱色技術を提供することで、この循環システムを実現可能にしました。両社の技術とノウハウの融合が、サステナブルな社会の実現に向けて大きく貢献しています。
ロフトの環境への取り組み:ロフトグリーンプロジェクト
ロフトは、セブン&アイ・ホールディングスの環境経営指針「GREEN CHALLENGE 2050」を基盤に、「ロフトグリーンプロジェクト」を展開しています。このプロジェクトは、「雑貨のチカラで、暮らしと地球をしあわせに。」を合言葉に、環境配慮型の商品開発やエシカル消費の促進など、多様な活動を通じてサステナブルな社会の実現に貢献しています。今回のタペストリーの循環利用はその一環であり、同社の環境に対する強いコミットメントを示しています。
未来へ向けた展望
このタペストリーの循環利用は、商業施設におけるサステナブルな取り組みの新たなモデルケースとなる可能性を秘めています。ロフトの取り組みは、他の企業にとっても大きな刺激となり、環境問題への意識改革を促進する役割を果たすと期待されます。今後、この取り組みがさらに拡大し、より多くの企業が環境保全に積極的に取り組むようになることを期待したいです。
関連情報
BPLab:https://www.bplab.info
ミマキエンジニアリング:https://ir.mimaki.com/ https://japan.mimaki.com/