高校生向け金融リテラシー講座を振り返る
12月17日、東京都港区にある一般社団法人NTSセーフティ家計総合研究所は、東京都立農業高等学校の3年生に向けて、知識を深めるための講演を実施しました。この講演は90分の2部構成で行われ、若者が直面する金銭的な課題や、それに対する正しい知識を身につける良い機会となりました。
講演内容の概要
第1部: 18歳成人とトラブル
講演の初めに行われた第1部では、「18歳成人と若者が陥りやすいトラブル」というテーマが設定されました。ここでは、18歳から可能になる契約と、20歳でしかできない契約の違いについて、クイズ形式で進行。参加者は楽しみながら学び、自分たちの生活に直結する情報を吸収しました。
特に注意が必要なトラブルについては、以下の5つが取り上げられました。
1.
マルチ商法 - はじめは魅力的に見えても、後々大きな損失につながる可能性があることが説明されました。
2.
闇バイト - 高収入に惹かれるあまり、法律に反した労働に巻き込まれないよう注意が必要です。
3.
脱毛エステ - 大々的な広告に惑わされず、本当に必要なサービスかを見極める力が求められます。
4.
推し活 - 趣味にお金を使いすぎないよう、計画的に行動することが重要です。
5.
リボ払い - 利用が簡単でも、返済が困難になるリスクを理解して利用する必要があります。
これらのトラブルを避けるための具体的な対処法についても触れられ、実際の相談事例をもとに、若者が直面しがちな問題解決のための知識が提供されました。
第2部: 奨学金の理解
次に進んだ第2部では「奨学金と家計の基本を知ろう」と題され、進学に必要な費用がどれほどか、奨学金を滞納するとどのような不利益があるのか、そして家計の基本式について学びました。
ここでは、サブスクリプションやキャッシュレス決済の適切な使い方も説明され、現代の若者に必要な金融リテラシーの向上を目指しました。
最後に
講演の締めくくりとして、有田宏美講師は「お金を貯めることも大切だが、それ以上に信頼を貯めることの重要性」を訴えました。「信頼の貯金」という言葉を用い、人間関係においての信頼が将来的な成功につながることを力強く伝えました。
この講演を通じて、多くの高校生が将来の選択肢や、金融に対する理解を深めることができたと感じています。参加者一人ひとりが、今後の生活において賢く選択をする力を培うことができるきっかけを得たことでしょう。
講演・取材の依頼
一般社団法人NTSセーフティ家計総合研究所では、今後も講演や取材の依頼を受け付けています。具体的な依頼方法については、公式ホームページまたはお問い合わせページをご覧ください。