TICAD9閉会式で示されたアフリカの未来と日本の役割

令和7年8月22日に行われたTICAD9の閉会式では、石破内閣総理大臣が挨拶を行い、アフリカの未来に対する日本の役割について語りました。この会議は1993年に始まり、今年で32年を迎えます。世界情勢は大きく変わリ、アフリカも国際社会での影響力を増しています。

世界の変化とアフリカの成長

今年のTICAD9では「革新的な課題解決策の共創」がテーマに掲げられ、日本とアフリカ双方が持つ技術や知識を活用して課題を解決していくべきだという認識が強調されました。石破総理は、アフリカが2050年には世界の人口の4人に1人を占めると予測される中で、アフリカは確実に世界の成長の中心になると述べました。

過去30年の歩み

初回開催時からの30年を振り返り、「アフリカの開発」から「アフリカへの投資」へと、議論の焦点は変化してきました。今回の会議では、日本とアフリカの若者に焦点を当てた議論が行われ、それぞれがどのように未来を創るかについて熱心な意見交換が行われました。これにより、若い世代が新たな未来を形づくる重要な役割を果たすことが確認されました。

確立された連携と新しい挑戦

TICAD9では、雇用や産業育成、健康、食料問題など多岐にわたる課題に対する具体的な解決策が日本とアフリカの間で多く共有されました。アフリカは気候変動の影響を最も受けている地域でもあり、これに対する解決策が日本とアフリカの協力によって築かれることが求められています。

未来への希望

「ウブントゥ」の精神、すなわち「あなたがいるから、私もいる」という相互の関係が、これからの連携の基本とされています。共に仕事をし、共に涙し、共に努力することが、日本とアフリカの絆をより一層深めていくでしょう。

これからの30年へ

TICAD9を通じて、石破総理は今後の30年間における協力の重要性を強調し、アフリカの発展に向けて共に進んでいくことの意義を説きました。歴史的な転換期にある今、アフリカとの関係を強化していくことが日本のみならず、世界全体にとって重要であると述べています。

最後に、アフリカとの新しい出発点を記憶に残すことを願いながら、終了の挨拶を行いました。日本とアフリカの未来に向けた期待は大きく、これからの協力の道筋が大いに注目されます。