魚介系の主食が加わった「やさしい献立」シリーズ
キユーピー株式会社が、市販用介護食「やさしい献立」シリーズに新たに魚介系の主食メニューを加え、全6品を発売しました。この新商品のラインアップには、舌でつぶせる3品と、かまなくてよい3品が含まれており、これにより食事の選択肢が大幅に豊富になりました。
新商品の概要
新たに加わったメニューは以下の通りです。
- 鯛雑炊
- かに雑炊
- 鮭雑炊
- なめらか鯛ごはん
- なめらかかにごはん
- 山椒香るなめらか鰻ごはん
これらのメニューは、100gあたり110kcal以上のエネルギーを摂取でき、一般的なおかゆの約1.5倍のエネルギー量を確保しているため、食事量が少なくなりがちな高齢者の方でも満足できる内容となっています。
高齢化社会における課題
日本は急速に高齢化が進んでおり、2025年には約800万人の団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる予想です。この状況下で、仕事をしながら家族を介護する「ビジネスケアラー」の問題が深刻化しています。介護が必要な家族を持つ約10万人が毎年介護離職を余儀なくされ、2030年には318万人がビジネスケアラーとなる見通しです。それに伴い、経済損失は約9.1兆円に上るとされています。
これらの社会的課題に対して、キユーピーは介護食に特化した「やさしい献立」シリーズを通じて、ビジネスケアラーの負担を軽減し、食事準備の時間を短縮する取り組みを行っています。
介護食の新たな選択肢
「やさしい献立」シリーズは、単なる介護食としてだけでなく、さまざまなシーンで活躍することができます。歯科治療中の方や、食事の準備が煩わしい方、さらには災害時の備蓄食としても適しています。また、このシリーズでは、キユーピー独自の「卵殻カルシウム」を使用しており、カルシウム不足を補う工夫が施されています。
新メニューが追加されたことで、シリーズ全体のバリエーションが豊かになり、食事を楽しむことができるようになりました。特に、あっさりとした魚介系のメニューが加わったことで、厭きずに食事を続けられる魅力があります。
まとめ
今後もキユーピーは、「やさしい献立」シリーズを通じて、介護を必要とする方々やその家族のニーズに応えながら、多様な食の体験を提供していく考えです。高齢者やその家族が、より楽しく食卓を囲むことができるよう、引き続き商品開発に努めていく姿勢が伺えます。
商品情報
新商品の6品は、2025年3月6日より全国展開を開始予定です。シニア層の食事の質を向上させるこの新メニュー、是非ともチェックしてみてください。
詳しい情報や商品ラインアップは、キユーピー公式サイトをご覧ください。https://www.kewpie.co.jp/udfood/