高齢者向け温泉旅館サブスク「温泉めぐり界の定期券」が完売

高齢者向け温泉旅館サブスク完売のお知らせ

星野リゾートが展開する温泉旅館ブランド「界」が、70歳以上を対象にした新たなサブスクリプションサービス「温泉めぐり界の定期券」を発表しました。このサービスは、年齢が上がるにつれて旅行の機会が減少する中で、シニア世代の旅行を応援すべくスタートしました。2024年度の販売予定数である400組が、2023年10月11日に完売したとのことです。

温泉めぐり界の定期券とは？

「温泉めぐり界の定期券」は、年間12泊分の温泉旅館への宿泊が可能なサブスクリプション型サービスです。利用者は自分の都合に合わせて好きなタイミングで宿泊先を選び、温泉を楽しむことができます。このサービスは、2022年に初めて販売され、2024年で3年目を迎えます。

プランは3種類あります。1名の宿泊が可能なAプランが300,000円、2名まで泊まれるBプランが600,000円、3名まで対応するCプランが720,000円です。70歳未満の友人や家族も一緒に行けるオプションがあり、行動範囲を広げる工夫が施されています。

高い利用実績

温泉めぐりの定期券はシニア世代の旅行利用に好評を得ており、2022年の販売開始以来、12泊の宿泊を実現した人々の割合は89%に達しています。さらに、2023年には92%に増加しました。実際、宿泊後に再購入を希望する顧客も約20%いることが分かりました。これらの数字はこのサービスが高齢者の旅行スタイルを支えていることの証明です。

界の魅力

「界」は、単なる温泉旅館ではなく、訪れる地域の文化や工芸を体験できるユニークな宿泊施設です。季節の美しさや和の趣を大切にしながら、現代の旅行者のニーズに応じたおもてなしを提供しています。また、地域の伝統文化に触れることができる「ご当地楽」や「ご当地部屋」が設けられており、訪れる人々はいつも新しい発見が期待できます。

2024年4月には宮城県の秋保温泉に「界秋保」、9月には岐阜県の奥飛騨温泉郷に「界奥飛騨」が新たにオープンする予定です。これからも、シニア旅行者の皆様が心地良く過ごせる環境を提供するための取り組みが続くことに期待が寄せられます。