御幸毛織120周年と鷹岡株式会社140周年の記念コラボレーション
今年、御幸毛織株式会社は120周年、鷹岡株式会社は140周年を迎え、両社の長い歴史を背景に新たなコラボレーションを発表しました。その第一弾として、約100年前に誕生した生地ブランド「FANCYTEX」を現代風にアレンジし、春夏向けのコレクションを展開します。
FANCYTEXの魅力を再発見
「FANCYTEX」は、御幸毛織の伝統的な技法を駆使した夏素材「シャリック」を用い、高い品質と通気性を兼ね備えた生地として登場します。今後は秋冬向けのコレクションも順次リリースされ、年間を通じて「FANCYTEX」の魅力をじっくりと楽しむことができます。
生地の詳細と特徴
このコレクションは、以下の三つの素材から構成されており、各アイテムに最適化されています。
1.
スーツ向けSHALICK(ウール47% モヘア16% ポリエステル37%)
1981年に発売されたSHALICKの特性を忠実に再現した生地で、清涼感と軽量性が魅力です。目の詰まった織り方により、ハリ感を持たせながらも、着用感は快適です。
2.
ジャケット向けSHALICK(ウール58% ポリエステル42%)
通気性とドレープ性に優れた素材で、着心地の良さがポイントです。強撚糸の組み合わせにより、シワになりにくい特性も持っています。
3.
セットアップ向けSHALICK(ウール87% ポリエステル13%)
通常のシアサッカーとは異なり、ウールとポリエステルを用いたことで、上質感とともに適度なストレッチ性を実現しています。
御幸毛織と鷹岡の深い結びつき
実は、両社の取引は1927年に遡ります。当初、御幸毛織が鷹岡商店との取引を開始した際、純国産の高級紳士服地の開発に挑みました。その結果として、1928年に誕生した「FANCYTEX」は、高く評価されました。
「FANCYTEX」とは何か
「FANCYTEX」は、もともと軽量で通気性に優れた生地として多くの人に愛されてきました。生地の開発は1970年代末から始まり、「軽さ」「涼しさ」「快適さ」を追求する過程で、ウールとポリエステルの交撚糸を使用し、シースルー性やドライタッチを実現しました。その後も多様な機能性を加え、今なお愛され続けています。
おわりに
このコラボレーションを通じて、ウール製品の持つ優れた魅力を広めていくことが御幸毛織と鷹岡株式会社の目標です。特に、スーツに対する関心が低下する中、若い世代にも「勝負服」としてウール製品を身近に感じてもらえるように、さまざまな取り組みを進めていきたいと考えています。
御幸毛織の特設ホームページもぜひご覧ください。そのヒストリーや今回のプロジェクトの詳細が紹介されています。
御幸毛織120周年特設ホームページ
私たちの未来への挑戦は、新たなるパートナーシップとともに続いていきます。これからの展開にご期待ください。