医療・診断をささえるペプチド科学《普及版》の発刊
株式会社シーエムシー出版が、バイオテクノロジーと化学に関連した新刊書籍『医療・診断をささえるペプチド科学《普及版》』を2024年8月8日に発行します。この書籍は、ペプチドの合成方法や設計に関する情報に加え、生体適合性の向上、再生医療、薬物送達技術、イメージング、診断デバイスでの実際の応用について詳篤に解説しています。定価は5280円(税込)で、全国書店及びオンラインで購入可能です。
書籍の背景と目的
ペプチドはその柔軟性と機能性から、医療や診断における重要な要素となっています。この書籍は、科学者や医療従事者がペプチドに基づく新しい技術を理解し、実践するための助けとなることを目的としています。監修は平野義明氏が担当しており、多くの専門家が執筆に参加しています。
書籍の内容
本書は7部構成からなり、ペプチド合成技術、設計、細胞製造と分化、再生治療、ドラッグデリバリーシステム(DDS)、診断・イメージング技術について詳しく解説しています。以下に各編の概要を示します。
第I編:ペプチド合成
このセクションでは、固相および液相でのペプチド合成方法や、アミド結合形成に必要な縮合剤について紹介されています。また、遺伝子組換え法を用いたタンパク質・ポリペプチドの合成技術にも言及されています。
第II編:ペプチド設計
ここでは、細胞接着が促進されるようなペプチドの設計や、ペプチドの立体構造とその機能に関する情報が提供されています。また、生体内での安定性を確保するためのテクニックも解説され、医薬品開発への応用が強調されています。
第III編:細胞作製・分化
この部分では、iPS細胞を作製するための技術や、それに関連する機能的ペプチドの選別方法について述べられています。
第IV編:生体適合性表面の設計
移植医療機器の表面特性を向上させるためのペプチドマテリアルの開発や、細胞機能化技術に関する内容が取り上げられています。
第V編:再生治療
再生医療における新たな可能性として、ペプチドを用いた血管新生や糖尿病治療への応用が探索されています。
第VI編:DDS
ここでは、ペプチドを利用した薬物送達システム(DDS)の先進技術が紹介されており、特にバイオ医薬の経粘膜デリバリーに関する情報が掲載されています。
第VII編:診断・イメージング
この章では、胆道がんに関連する新しい腫瘍イメージング技術や、生体光イメージングに用いる機能ペプチドについて説明されています。
市場への影響
この書籍の普及版は、初版から時間が経過し、手頃な価格で提供されることにより、より多くの研究者や医療関係者にペプチド科学の重要性を伝える手助けをします。ペプチドに関連する新たな技術や方法論を学ぶことができ、医療分野での応用を拡大する一助となることでしょう。
購入は
こちらのリンクから可能で、電子版も専用サイトで提供されています。お求めやすくなったこの貴重な資料を手に取って、ペプチド科学の最前線に触れてみてはいかがでしょうか。