育休明けのリアル。しかし、実際の職場環境はいかに？

イントロダクション

近年、育児休業取得が広まる中、特に職場復帰に関する実情が注目されています。Authense法律事務所では、2024年7月に実施した所内イベント「Authense Award 2024 in Summer」の一環として、産休・育休経験者による座談会「育休明けのリアル」を開催しました。この座談会は、育休取得後の職場での体験や課題を共有する貴重な機会となっています。

座談会の構成

座談会には、男性弁護士として育児休業を取得した経験を持つ弁護士をはじめ、産休や育休を経て業務に復帰した6名の所員が参加しました。性別や職種を超えた多様なメンバーによる率直な意見交換が行われ、参加者全員が肌で感じた育児休業後のリアルな職場環境について語りました。

育休と職場復帰の実情

近年、日本における育児・介護休業法の改正により、育休取得率は女性が84.1%、男性は30.1%と顕著に増加しています。しかし、特に男性の育休取得期間が依然として短い現状も明らかになりました。座談会では、男性の育休取得がまだ一般的ではないことが話題に上がり、参加者たちは育休取得をもっと受け入れる風土が必要と声を揃えました。

法律事務所ならではの課題

弁護士という職業は一般的に「忙しい」というイメージが強く、育休後の職場復帰には特に厳しい目が向けられがちです。実際、弁護士業務はクライアントのニーズに応じて柔軟に対応しなければならず、育休中の仕事の引き継ぎがスムーズに行われないことが懸念されています。

座談会ではこのような業務の特性を踏まえ、育休明けの弁護士がどのように新たな職場環境に適応するか、またその際に感じるプレッシャーや不安感について率直に話し合われました。復帰後のオリエンテーションやサポート体制の重要性も再認識されました。

誰もが育休を取れる社会を目指して

Authense法律事務所は、育休取得を推進するための様々な取り組みを進めています。今回の座談会のレポート公開は、育児休業がどのように職場で受け入れられているのか、その実態を広く知ってもらうための一歩です。今後も、全ての職員が安心して育休を取得できる環境づくりに注力し、「誰もが育休を取得することが当たり前の社会」を実現するために邁進していく意志を表明しました。