学生たちの力作、海と希望の学園祭に出展
文京学院大学(東京都)は、2025年11月22日と23日の2日間、岩手県釜石市で行われる「海と希望の学園祭 in kamaishi」に出展することを発表しました。今年は特に注目すべき内容が盛りだくさんです。16名の学生が中心となり、環境問題への意識を高め、アートを通じて創造の楽しさを体験できるワークショップを実施します。このイベントは、本学にとって4回目の出展となります。
アートを通じて環境意識を啓発
学生たちは「みんなでつくる飛び出す絵本」というテーマのもと、約8,000個のペットボトルキャップを活用して大型アート作品を制作し、展示します。サイズはおおよそ高さ200cm、幅400cmという巨大なもので、来場者自身が制作に参加することが可能です。これによって、リサイクル素材が新たなアートに変わる過程を体験し、環境保護への意識を高める機会を提供します。
また、もう一つのワークショップ「魚のいきものかんむり」では、リサイクル素材を用いて海の生き物にちなんだオリジナルの冠を作ることができます。この体験型のアートクラスは、子どもから大人まで幅広く楽しむことができる内容になっています。
学生の思い
参加する学生たちは、自身の作品を通じて環境問題への関心が深まることを願っています。「ペットボトルなど身近にある素材も、使い方次第で新しい価値を生み出すことができる。楽しむことでリサイクルの重要性を学びってもらえれば」と語る学生の声は、このプロジェクトに込められた思いを象徴しています。こうして、アート制作を通じて釜石の海や自然を学ぶ場が創出されることを期待しています。
チャリティ販売の取り組み
また、被災地支援ボランティア団体「ブレーメンズ」が、オリジナルのチャリティグッズを販売します。この収益は全て釜石市の団体に寄付される予定です。さらに、釜石市の老舗旅館「宝来館」の元女将・岩﨑昭子氏が立ち上げた事業のチョコレート販売や、学生がデザインしたパッケージの人気投票も行われます。このような取り組みは、地域の復興支援に貢献する重要な機会です。
文京学院大学と釜石市の関係
文京学院大学はこれまでに何度も釜石市との交流を深めてきました。2011年の東日本大震災を契機に、「ブレーメンズ」がチャリティグッズを制作し始め、2017年には共に進める復興活動「ねば~だるまプロジェクト」もスタートしました。その後、2020年2月には地域社会の発展を目的とした包括連携協定を結び、学生による釜石でのスタディケーションなども行っており、地域とのつながりが強まっています。
海と希望の学園祭の概要
- - 開催日: 2025年11月22日(土)、23日(日)
- - 主催: 釜石市
- - 共催: 東京大学関連機関
- - 会場: 釜石情報交流センター(釜石PIT・ラウンジ)、釜石市民ホールTETTO
詳細情報は公式サイトを通じて確認できます。アートを通じた環境意識の向上と地域交流にぜひご参加ください。