長崎国際大学が導入するMusubiによる薬学生教育の新しい試み

薬学生教育に新たな風を吹き込むMusubi導入

長崎国際大学は、薬学教育において画期的な取り組みを始めました。令和4年度のカリキュラム改訂に基づき、薬剤師として求められる「情報・科学技術を活かす能力」の育成が強く求められています。この流れの中で、同大学は株式会社カケハシが開発したMusubiおよびPocket Musubiを採用することを決定しました。これにより、薬剤師の職能をさらに強化し、医療のデジタルトランスフォーメーション（DX）に貢献することを目指しています。

Musubiの特徴とその教育的効果

Musubiは、薬局と患者の双方にとってより良い体験を提供するための業務支援サービスです。タブレットを使用し、患者と共に服薬指導を行い、その場で薬歴のドラフトを自動生成します。また、患者の健康状態や生活習慣に基づいたアドバイスをリアルタイムで提供できるため、従来の電子薬歴よりも優れた業務効率と患者への付加価値を実現します。このような機能は薬剤師にとって貴重な教育ツールとなり、学びやすさも兼ね備えています。

長崎国際大学薬学部の准教授である神田紘介氏は、「薬剤師は対物業務から対人業務へのシフトが求められている。薬局DXに関する教育を学生のうちから受けることが重要だ」と強調します。Musubiを通じて、学生は今後の薬剤師業務に必要なスキルをより早く身につけることが期待されています。

Pocket Musubiの役割

Pocket Musubiは、患者と薬局をつなぐ新たなコミュニケーション手段です。患者の服薬状況をスクリーニングし、薬剤師が負担なく適切なフォローを実施できる機能を備えています。さらに、処方せんの画像を送信することで、薬局の待ち時間を短縮する仕組みも導入されています。これにより、患者は安心して薬局を利用できるようになります。このような革新的なサービスは、薬剤師と患者の関係をより密接にし、信頼性を高めることに寄与します。

株式会社カケハシとは

株式会社カケハシは、日本の医療システムの再構築を目指しているヘルステックスタートアップ企業です。テクノロジーを活用し、患者にとってより良い医療を提供するためのプロダクトを数多く開発しています。Musubiの他にも多くのサービスを展開し、国内の1万店舗を超える薬局に対応しています。カケハシは、様々なステークホルダーと連携し、持続可能な医療提供体制を構築することを目指しています。