ウォーカブルな都市を目指すシンポジウムが開催される
近年、日本は急速に人口が減少し、超高齢化社会を迎えています。この流れに対応するため、都市のコンパクト化が進められています。しかし、単に都市を小さくするだけでは不十分で、都市の活力を維持し魅力を向上させることも求められています。これに対処するため、20019年に国土交通省に設置された懇談会は、「居心地が良く、歩きたくなるまちなか」から始まる都市再生の必要性を訴えました。その結果、2020年度からは「まちなかウォーカブル推進プログラム」が始動しました。
これに呼応するかのように、公益財団法人国際交通安全学会(IATSS)では、2020年から「ウォーカブル・シティ評価手法の開発」を目的とした研究調査プロジェクトが進行しています。このプロジェクトでは、欧米の研究や事例を参考にしながら、ウォーカブルな都市(ウォーカブル・シティ)を包括的に評価する手法を探ります。これまでの研究成果を一般に公開することで、ウォーカブルな都市づくりに関する認識を高め、運動を促進したいという意図があります。
このシンポジウムは、2024年9月23日(月・祝)、東京都千代田区のサピアタワーステーションコンファレンス東京にて、13時から16時まで行われます。会場参加とともに、Zoomウェビナーによるリアルタイムオンライン配信も行われるため、自宅からも参加が可能です。参加費は無料で、希望者は9月13日までに申し込みが必要です。
プログラム内容
一ノ瀬友博教授(慶應義塾大学環境情報学部)
「ウォーカブル・シティを評価する視点・手法について」 一ノ瀬友博教授
「ヨーロッパの都市のウォーカビリティ」 柴山多佳児研究員(ウイーン工科大学)
「まちなかの居心地の良さを測る指標について」 浅野幸継課長補佐(国土交通省)
- - 14:25 - 15:55 パネルディスカッション
コーディネーター:一ノ瀬友博教授
パネラー:森本章倫教授(早稲田大学)、村上暁信教授(筑波大学)、田島夏与教授(立教大学)、岩崎寛教授(千葉大学)、鳥海梓助教(東京大学)
河合信之専務理事(国際交通安全学会)
このシンポジウムでは、ウォーカブルな都市を実現するための様々な視点や手法が議論される予定です。参加者たちは、自らの考えを交換し合い、未来の街づくりを共に考える貴重な機会となるでしょう。
主催は国際交通安全学会(IATSS)の2420Bプロジェクトで、国土交通省が後援します。この機会に、ぜひご参加ください。