次世代宇宙服「ユーロスーツ」
2025-12-05 13:40:50

次世代宇宙服プロトタイプ「ユーロスーツ」の登場とその革新性

次世代宇宙服プロトタイプ「ユーロスーツ」の登場



フランスを代表するスポーツブランド、デカトロン(DECATHLON)が宇宙服の新たなプロジェクトを発表しました。それが「ユーロスーツ(EUROSUIT)」です。これは、フランス国立宇宙研究センター(CNES)、SPARTAN SPACE、MEDESとの共同開発による、欧州宇宙飛行士専用の宇宙服プロトタイプです。

2026年の試験計画


この革新的な宇宙服は、2026年に国際宇宙ステーション(ISS)でのテストが予定されています。宇宙飛行士ソフィー・アデノ(Sophie Adenot)は、エシロンミッションの一環として、このユーロスーツを使用し、船内活動(IVA)での機能を検証します。

ユーロスーツの特徴


ユーロスーツは、宇宙における安全性と機能性を重視し、迅速な装着や脱着が可能なように設計されています。以下にその主要な特徴を紹介します:

  • - カスタムフィット設計:格子構造が各宇宙飛行士に完璧にフィット。
  • - 動作の自由度:肩、肘、膝のベローズ構造により、狭い環境でも優れた可動性を維持。
  • - 密閉性:人間工学に基づいたファスナーで、容易な開閉を実現。
  • - 寸法適応性:微小重力下での体の変化に対応する調整機能。

このユーロスーツは、宇宙ミッションにおける安全性を高めるための画期的な一歩となると期待されています。

イノベーションの背景と産業連携


このプロジェクトには、各分野の専門知識が結集されています。CNESはプロジェクト全体の調整を担当し、SPARTAN SPACEは過酷な環境での人間活動に特化した開発を行います。また、MEDESは宇宙医学の視点から、宇宙飛行士の健康管理を考慮したシステムを開発しています。デカトロンは、スポーツ技術を宇宙環境に応用する専門的なノウハウを提供します。

デカトロンの先進イノベーション部門責任者セバスチャン・アケ氏がコメントするには、「ユーロスーツは、当社が従来の専門領域を超えて新たな技術を探求する絶好の機会」とのことで、宇宙の厳しい条件における製品設計の発展が促進されることが期待されています。

今後の計画


2023年末から始まったこのプロジェクトは、2024年には宇宙服のシステム設計をまとめるチームが編成され、2025年から実装段階に入ります。2026年からは、ソフィー・アデノが試験を行い、実際の使用に向けた人間工学の特性を確認します。

試験の結果をもとに、ユーロスーツの改良が進められ、ユーザーのニーズに応じた完全運用版が開発されます。具体的には、気密シール、耐火性、呼吸管理システム、内蔵通信機能などの品質を向上させるためにフィードバックが活用されます。

最後に


このユーロスーツは、宇宙服の未来を切り開く重要なマイルストーンとなるでしょう。デカトロンとそのパートナーが共同で取り組むこのプロジェクトは、単なる宇宙装備の開発を超え、未来の宇宙飛行士たちの安全・快適な活動を支える革新的な技術を提供することを目指しています。宇宙の冒険を支える新たな一歩に、私たちも注目していきたいものです。


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会社情報

会社名
デカトロンディストリビューションジャポン株式会社
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-21-12 S-Front 代々木 3F
電話番号
03-6825-8290

関連リンク

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Wiki3: デカトロン CNES ユーロスーツ

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