海藻テックの未来
2022-02-09 09:00:08

米国市場に新風を吹き込む日本式海藻テック事業の成長

米国市場に新風を吹き込む日本式海藻テック事業の成長



日本からの新たなフードテック企業、Cashi Cake.incが注目を集めています。特に彼らが手掛ける和菓子ブランド「MISAKY.TOKYO」は、強いマーケットへのアプローチを見せており、最新の資金調達ラウンドで1.2億円を調達しました。これは単なる金額だけでなく、米国市場における日本の食文化の可能性を示唆するものです。

健康志向の高まりと市場のニーズ


近年、米国では環境問題や健康に対する意識がますます高まっており、ビーガン、グルテンフリー、そしてプレバイオティクス市場が急速に拡大しています。特に2028年までにプレバイオティクス市場の規模が約10兆円を超えることが予想されており、その年平均成長率は6.81%にもおよぶと見込まれています。しかし、現在のところ、美味しくて見た目にも良いヘルシーな食品は少なく、そのニーズはまだ満たされていません。

そのような中、日本の精進料理文化に基づく海藻を使った食品が新たな解決策と成り得る可能性があります。海藻はビーガン・グルテンフリーの条件を満たすだけでなく、その健康効果からも注目されています。さらに、海藻をはじめとするブルーカーボンによる二酸化炭素吸収の効果も無視できない要素です。持続可能な形での食材の利用が、SDGsの観点からも注目されています。

Cashi Cake.incのビジョン


Cashi Cake.incが目指すのは、「日本文化を世界に浸透させる」ことです。特に、海藻寒天を加工した高品質な和菓子を手掛ける「MISAKY.TOKYO」に注力しています。アカデミー賞やエミー賞の前夜祭に出店した実績や、アメリカの有名食マガジン「Bon Appetit」での掲載、さらに人気セレブとのコラボレーションなど、高い評価を得ています。

また、Somni&Democracy(Kawaii Culture)という新しい食文化の創造を目指し、海藻を活用した食材の可能性を追求しています。特に、美味しい海藻によって持続可能な食生活の実現を図ります。アメリカのフード業界での地位確立が進む中、日本の良質な食材を用いて世界中の人々に貢献することが、同社の目標です。

投資家たちの期待


Cashi Cake.incのシードラウンドには、多くの投資家からの関心が寄せられています。千葉道場ファンドの千葉功太郎氏は、強いビジョンを持つCEOが米国市場で成功を目指す姿に魅了され出資を決定しました。また、ココナラスキルパートナーズの南章行氏も、日本の海藻技術に基づいたフードテックブランドとしての将来に期待しています。

このように、Cashi Cake.incは日本の伝統を活かしながら、持続的かつ健康的な食品を全米に広めるチャンスを掴もうとしています。今後の展開が楽しみです。

CEO三木アリッサ氏の背景


Cashi Cake.incを率いる三木アリッサ氏は、起業家としての情熱に加えて、アーティストとしての資質を持ち合わせています。経歴としては、早稲田大学での学びを経て様々な事業で成果を上げており、2019年には「MISAKY.TOKYO」をロサンゼルスで立ち上げました。これからも日本の文化を世界に届ける活動を続けていくことでしょう。

結論


Cashi Cake.incの挑戦は、単なるビジネスの枠を超えて、日本の文化の普及と持続可能な社会の実現を目指しています。これからのリーダーシップとイノベーションが、フードテック領域における新しい波を生み出すかもしれません。彼らの取り組みに今後も注目していきたいと思います。

会社情報

会社名
Cashi Cake inc.
住所
Hermosa Beach, California 902542447 Pacific Coast Highway, 2nd Floor
電話番号
310-406-4287

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