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教育現場に革命を起こす！新音楽Webアプリ「カトカトーン」登場

近年、教育現場におけるICT化の進展は目覚ましく、GIGAスクール構想により一人一台のタブレット端末が整備されました。そうした状況の中、株式会社教育芸術社を筆頭に、株式会社ディレクションズ、株式会社コルグの3社が共同で開発した画期的な音楽Webアプリケーション「カトカトーン」が、2024年4月の正式公開に向けて動き出しています。

「カトカトーン」とは？

「カトカトーン」は、小学校3年生以上を対象とした、教育現場での活用を目的とした音楽Webアプリケーションです。直感的な操作で音楽制作が可能で、初心者でも容易に楽曲作成を楽しむことができます。さらに、プログラミング的思考の育成にも繋がる設計となっており、創造性と論理的思考力の両方を育む革新的なツールと言えるでしょう。

特徴的なのは、作成した楽曲を書き出して共有できる機能です。授業支援ツールなどを活用することで、生徒同士の作品を共有したり、先生と生徒で共同制作したりといった、従来にはない学習スタイルを実現します。

また、教育芸術社発行の音楽教科書に掲載されている楽曲の一部が、プロジェクトファイルとして配布されます。これらの楽曲は、「カトカトーン」のピアノロール画面に視覚的に分かりやすく表示されるため、生徒たちは楽曲の構造を感覚的に理解し、分析する能力を養うことができます。

Webブラウザさえあれば無料で利用できる点も大きな魅力です。GIGAスクール構想で整備された環境を最大限に活用し、一人ひとりに最適化された音楽学習を提供します。アプリ名の由来は、音符を指す「おたまじゃくし」の古語「蝌蚪（かと）」からきています。

開発の背景

「カトカトーン」の開発は、各社の音楽教育に対する共通の課題意識から生まれました。教育芸術社は長年、音楽教材の発行を通じて音楽教育に貢献してきた実績を持ちますが、GIGAスクール構想を機に、デジタルデバイスを活用した新たな音楽教育の可能性を探求していました。

一方、NHK Eテレの音楽番組「ムジカ・ピッコリーノ」の演出を手掛けた石原淳平氏率いる株式会社ディレクションズは、子ども向けの音楽ワークショップなどでデジタルデバイスの活用を進めてきました。より多くの子どもたちに音楽の魅力を伝えたいという強い思いがありました。

そして、電子楽器メーカーとして世界的に高い評価を得ている株式会社コルグがシステム開発に参加。3社の技術とノウハウが融合することで、「カトカトーン」は実現しました。

開発チーム

「カトカトーン」は、それぞれの分野で高い専門性を持つチームによって開発されました。

製作・著作・企画: 株式会社教育芸術社
共同企画・クリエイティブディレクション: 株式会社ディレクションズ
ソフトウェア設計・音色開発: 株式会社コルグ
アートディレクター: 金田遼平氏
* UIデザイン: 有限会社泰地

今後の展開

2023年4月からは試験公開が開始され、フィードバックを元に機能の改善を進めています。正式公開は2024年4月を予定しており、音楽教育の未来を大きく変える可能性を秘めた「カトカトーン」に、大きな期待が寄せられています。

関連リンク

サードペディア百科事典: コルク カトカトーン 教育芸術社

Wiki3: コルク カトカトーン 教育芸術社