夏休み明けの「行きたくない」声に向き合う保護者たちの実態
9月1日を迎え、多くの親たちが直面するのが、子どもたちの「行きたくない」という言葉です。オンライン・フリースクール「aini school 小・中等部」を運営する株式会社ロコタビが実施したアンケート調査では、89名の保護者が子どもの登校をめぐる経験を語りました。この時期、特に子どもたちの心に重くのしかかるのが「9月1日問題」と呼ばれる現象です。過去約40年間で、18歳以下の自殺者数が最も多い日の一つとして知られており、多くの家庭がその影響を受けています。
調査の背景と目的
今回の調査は、9月1日を前にして、登校渋りや不登校に悩む家庭の実情をより深く理解することを目的としています。特に注目すべきは、夏休み明けに「行きたくない」と言われた際の保護者の対応や、その後の振り返りの声です。調査の結果、21名の保護者がインタビューに協力の意向を示しており、実際の声が次々に寄せられています。
無理に登校させたことへの後悔
調査の結果、多くの保護者は「無理に登校させたことを後悔している」と語っています。例えば、小学生の男児を持つ母親は、無理やり学校に連れて行ったことで、後に子どもが心を閉ざすようになったと振り返りました。また、別の親は、子どもの気持ちに理解を示すことなく厳しい言葉を投げかけ、自らの判断が間違っていたことに気づいたと語っています。
これらの意見に共通しているのは、”行かせる”ことに執着しない方が良かったのではないかという悔恨です。実際に「休ませた」ケースでは、自分のペースで登校を再開した割合が高く、この結果が保護者たちに新たな希望の光を与えることになっています。
試行錯誤する親たち
調査を受けた51名の保護者は、様々なアプローチを試みていました。ひとりあたり平均2.6個の対応を試しており、具体的には「休ませる」と「行かせる」を行き来しながら日々の対応に苦慮していました。特に興味深いのは、休ませることを選びつつ、時折は「行ってみよう」と声をかける保護者も多かったという点です。
さらに、経験者たちはどのような声かけが効果を上げ、どの言葉が逆効果だったのかの実例を交えています。「はじめは大変だけれど、お子さんの気持ちを大切にしましょう」とのアドバイスもあります。意見の中で、「やってよかった声かけ」と「言わなければよかった言葉」が対比され、よりよいかかわり方のヒントが見つかるかもしれません。
未来を見据えて
今、悩んでいる保護者へ向けた応援メッセージも寄せられています。「絶対の正解はなく、目の前の子供を見ながらサポートするのが大切」との意見や、「学校に行かなくても、他の居場所を見つけてあげることが重要」といった具合に、柔軟な考え方が促されています。
まとめ
子どもと向き合うことは決して容易ではありませんが、今回の調査を通じて、一つの選択肢として「子どもを休ませること」も視野に入れてみてほしいと思います。保護者たちが語る後悔の声から、少しでも多くの方の支えとなることを願います。今後もコミュニティとしての支え合いが、子供たちの心の回復に向けた大きな力になることを期待しています。