丸亀製麺が韓国に再展開
日本の讃岐うどん専門店「丸亀製麺」が、韓国市場に再展開するための新たな一歩を踏み出しました。株式会社トリドールホールディングス(以下、トリドールHD)は、韓国の大手企業グループであるロッテグループ傘下のLotte Global Restaurant Service Co. Ltd.(以下、Lotte GRS)とマスターフランチャイズ契約を締結しました。この契約により、2025年中にソウルに1号店をオープンし、本格的な讃岐うどんを提供することを目指します。
ソウルでの旗艦店舗の計画
韓国のソウル特別市は約2600万人の人口を擁する大都市で、日本食の人気が高まる中、「うどん」という日常食が受け入れられやすい環境が整っています。トリドールHDは、現地でのフランチャイズ運営の経験を活かし、ソウルにおける旗艦店舗の地位を確立することを目指しています。
1号店のオープン後、2年から3年以内にフラッグシップ店舗のほか、空港やショッピングモールの店舗、さらには路面店舗など、異なる形態の店舗展開を行う計画です。最終的な目標は、韓国市場で50店舗以上の出店を計画し、着実に「Marugame Udon」を広めていくことです。
来る日本食ブームを見据えて
近年、韓国では外食産業が急成長を遂げており、日本のファストフード、特に日本食に対する関心も高まっています。韓国国内のファストフード市場は、2024年から2032年にかけて、年平均成長率4.6%の成長が見込まれています。このような背景から、日本の人気食品である「うどん」が韓国市場に浸透する可能性が多いにあります。
トリドールHDはかつて、2012年から2021年まで韓国で丸亀製麺を展開しており、当時のブランド認知度が再展開における強力な武器になると確信しています。新型コロナウイルスの影響で営業を停止せざるを得なかった過去を経て、今度はLotte GRSとの協業により、韓国市場での地位を確立していく見通しです。
Lotte GRSの強みを生かしたビジネス展開
Lotte GRSは、韓国を代表する総合外食企業として、フランチャイズ展開に豊富なノウハウを持っています。今回の提携により、トリドールHDはLotte GRSの強みを生かしつつ、これまでに培ってきた国内外での食体験構築のノウハウを基に、韓国市場への本格的な進出を図ります。
この提携により、今後もトリドールHDがさまざまなブランドを韓国市場に導入していくことが検討されています。
トリドールHDのビジョン
トリドールHDのスローガンは「食の感動で、この星を満たせ。」であり、食を通じて感動体験を提供することを目指しています。これからも、新たな挑戦を続けながら、国際的な展開を進めていく覚悟です。無限の可能性を秘めた韩国市場で、丸亀製麺の活躍が期待され、今後の展開にも目が離せません。