新潟の学生たちが心を込めて作ったお弁当をこども園に提供
新潟県新潟市に位置する国際調理製菓専門学校では、10月24日に特別なイベントが行われました。この日は、調理師養成課程の健康調理学科の2年生が、地域の開志上所こども園の園児たちに向けてお弁当を作り、提供しました。
この一大イベントは、学生たちが子どもたちに喜んでもらうために工夫を凝らし、腕によりをかけて作ったお弁当を届けることが目的です。
健康調理学科の学生たちの挑戦
健康調理学科では、学生たちが調理に関する知識を深め、様々なジャンルの料理を実習します。1年次には日本料理や中国料理、西洋料理、集団調理の実習を行い、2年次には乳幼児から高齢者まで、各ライフステージに合った食事を提供できるスキルを学びます。
特に、今回の園児へのお弁当実習は、学生たちが楽しみにしている重要な実習の一つです。事前に園側に相談し、アレルギーの有無や園児の好みを考慮した上で、どのようなお弁当が喜ばれるかを模索しました。
栄養と美味しさへのこだわり
学生たちは、デザインや栄養バランス、食材選びに至るまで、細心の注意を払って準備を行いました。お弁当の中身は、子どもたちが興味を持てる形や色に工夫され、見た目にも楽しく、食べやすいものになっています。
当日、学科から3名の代表学生が園を訪れ、お弁当を手渡しました。クイズ形式でお弁当の食材の説明をしたり、園児たちが好きなイラストを描ける包装紙に包んだりと、遊び心も取り入れました。このようにして、ただ食事を提供するだけでなく、食に対する興味を引き出す工夫も重視しました。
子どもたちの反応
学生たちは、園児たちが料理を美味しそうに食べる姿を見守りました。実際に「美味しかった、ありがとう」と言われたときには、大きな喜びを感じたと一人の学生が振り返ります。中山彩音さんは、「子どもたちに喜んでもらえる献立を考え、アレルギーにも配慮した結果、美味しいお弁当ができて本当に嬉しかった」と語りました。
学校の教育理念
このような実習は、国際調理製菓専門学校が掲げる4つの教育理念「実践教育」「食材教育」「国際教育」「人間性教育」の一環として行われています。特に実践教育では、地域の方々と触れ合う経験を通じて、学生たちの心的成長やコミュニケーション能力の向上が図られています。
豊富な学科構成
国際調理製菓専門学校では、調理師免許を取得可能な「シェフ学科」「健康調理学科」「カフェ学科」「調理師学科」、製菓衛生師資格が取得できる「パティシエ学科」、栄養士資格が取得できる「栄養士学科」といった実践的なカリキュラムを提供しています。
各学科では、学生が未来の料理のプロフェッショナルとして成長できるよう、手厚いサポートと教育が行われています。
このように、国際調理製菓専門学校は、学生たちが地域へ貢献しながら豊かな料理のスキルを身につけることを目的とした教育を行い続けています。園児たちと学生が新たな経験を共にし、心温まるひと時が過ごせたここの取り組みは、地域社会にとっても素晴らしい文化の形成に寄与しているのです。