植物エキスとマイクロプラスチック
2025-12-21 20:31:22

岡山大学、植物発酵エキスがマイクロプラスチックの排出を可能にする研究を発表

岡山大学の新たな研究成果



岡山大学の資源植物科学研究所に所属する杉本学准教授とそのチームが、植物発酵エキスがマイクロプラスチックと結合し、体外へ排出する可能性を確認したと発表しました。これは、私たちの健康に悪影響を及ぼす可能性があるマイクロプラスチックに対しての新たな対策として期待されています。

研究の背景



マイクロプラスチックは食品や飲料水を通じて人体に取り込まれることがあり、血栓の形成や臓器不全の原因になる可能性が指摘されています。このため、マイクロプラスチックの体内への吸収を抑える方法がますます重要になっています。

研究の主な成果



研究チームは、植物発酵エキスとマイクロプラスチックを人工胃液および人工腸液に混合した結果、両者が影響を及ぼすことを見出しました。特に、人工胃液中での結合率が高く、これは植物発酵エキスの成分が酸性環境下でマイクロプラスチックとイオン相互作用をしやすいということを示しています。この結果は、マイクロプラスチックの体内吸収を減少させる一助となる可能性が高いといえるでしょう。

杉本准教授のコメント



杉本准教授は、「発酵食品が腸内の善玉菌を増やすことで免疫力を向上させることが明らかになりつつあります。この研究により、植物発酵エキスがマイクロプラスチックを体外へ排除する能力を持つことが示され、さらにそのメカニズムの解明が期待されます」と述べています。彼の言葉は、研究の意義を感じさせます。

文献情報



この研究成果は、2025年8月13日付の食品科学研究雑誌「Current Nutrition and Food Science」に掲載されました。研究は、植物発酵エキスの持つ特性が体内の有害物質を排除する新たな戦略となり得る可能性を示唆しています。

まとめ



今回の研究を通じて、植物発酵エキスがマイクロプラスチックを体外へ排除する可能性が確認されました。今後の研究が進むことで、この成果を活かした健康志向の食品開発など、新たな展開が期待されます。岡山大学のさらなる研究成果に注目が集まります。特に、地域社会に根ざした持続可能な発展の一助となることでしょう。私たちの生活にも新たな視点を与えるこの研究成果は、日々の消費行動にも影響を与えるかもしれません。今後も岡山大学の研究がもたらす革新に期待したいところです。


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会社情報

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国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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