Vusion、ブランド名変更と新たな挑戦
フランスに本社を置くVusionグループが、社名を「Vusion」に変更することを発表しました。このブランド刷新によって、AIをコアとした次世代リテールテックへの本気度を明確に示しています。
Vusionの成り立ち
Vusionは1992年に設立され、ナンテールの地でスタートしました。以来、62ヵ国に展開し、350社以上の大手リテール企業にサービスを提供しています。特に電子棚札と呼ばれる、店舗の価格や商品情報をデジタル表示で管理できる仕組みを持つことが特徴です。これにより、店舗全体のデジタル化を図り、運営効率を向上させるだけでなく、顧客により良いショッピング体験を届けることを目指しています。
小売業の新たなニーズ
近年の小売業界は、消費者が求める即時性やパーソナライズ化、さらには分かりやすい体験の提供が必要となっており、これまでの運営方法では限界が見えてきています。このため、店舗はよりスマートで柔軟に対応する必要があり、新しい成長のステージに進むことが求められています。
Vusionは、30年以上にわたり小売業界のデジタルシフトを支援してきました。現在、6万店舗以上に6億台を超えるIoTデバイスを導入しており、世界のトップ100小売企業の半数以上と協力しています。
技術革新とAI活用
Vusionの提供するサービスは、電子棚札による価格の自動更新にとどまらず、店舗主導のeコマース、棚精度やプラノグラムの遵守、店内デジタルメディアの活用、データに基づく運営の最適化など多岐にわたります。これにより、コネクテッドストアからAIネイティブストアへの進化を促進します。
Vusionの会長兼CEO、ティエリー・ガドゥ氏は、「小売業はAIネイティブの時代に突入しています。Vusionは店舗運営と顧客体験を進化させ、より高い効率と価値を提供します。この新たな成長フェーズを共に切り拓いていく」とコメントしています。
AIoTの3つの中核技術
Vusionは、小売向けAIoT(Artificial Intelligence of Things)を実現するための統合プラットフォームを提供しています。主要な技術は以下の3つです。
1.
Vusion Intelligence:リアルタイムデータを活用したAI分析・予測機能
2.
Vusion Connect:デバイスとシステムを統合するオープンクラウド基盤
3.
Vusion IoT:エッジAIを備えた次世代のスマートデバイス
これらの技術により、Vusionはデータに基づく業務支援を行い、業務効率を向上させようとしています。透明性と体験価値を高める「ポジティブ・コマース」の実現に向けた取り組みも進めています。
持続可能な未来の構築
Vusionは、国連のグローバル・コンパクトを支持し、エコバディのプラチナ評価も受けており、持続可能で透明性の高い人間中心の小売の未来を築くことに力を入れています。また、ユーロネクスト・パリに上場し、SBF120指数の構成銘柄としても知られています。
Vusionの新たなブランドと技術の組み合わせは、小売業界におけるデジタル変革の進展を促し、今後の展開にますます注目が集まります。