介護ロボットSOWAN
2020-05-27 14:54:15

介護現場を変革する自動巡回ロボットSOWANの魅力と新機能

介護現場を変革する自動巡回ロボットSOWANの魅力と新機能



介護は高齢者を支える重要な仕事ですが、介護職員の負担は常に大きく、慢性的な人手不足も問題視されています。そこで注目を集めているのが、株式会社高山商事が企画・販売を手掛ける自律走行型介護ロボット「SOWAN(ソワン)」です。このロボットは、24時間体制で利用者を見守り、異常時には迅速に対応することを目的としています。

SOWANの特長


SOWANは、利用者のバイタルデータをリアルタイムで監視しながら、自動で施設内を巡回します。万が一利用者に異常が発生した場合、SOWANは現場に駆けつけ、映像を介護職員に送信し、状況を記録します。また、顔認証機能や転倒検知機能を搭載しており、利用者に声をかけたり、自動充電を行うなど、多岐にわたるサポートが可能です。

新機能:除菌消臭液噴霧機能


そして、SOWANに新たに追加された機能が、無人での除菌が行える噴霧器です。この機能は、障害物を避けながら建物内を迂回し、効率的に除菌を行えます。現在、住居型有料老人ホーム「シルバーマンション キリン愛西」では、この除菌機能を利用して感染症対策に取り組んでいます。介護職員に代わって施設の除菌を行うことで、感染リスクを低減する期待が高まっています。

SOWANの動作


SOWANは、約400mm四方のサイズで、360度のLiDARセンサーとRGBカメラを備え、Wi-FiとLTE通信により接続されます。その稼働時間は約20時間で、巡回速度は時速約0.9kmです。これは、施設内をスムーズに巡回し、利用者の健康状態をモニタリングするために設計されているためです。

開発の背景と評価


SOWANは、開発段階から実際の介護現場での試行を重ね、必要な機能を厳選することで、より低価格で提供することを実現しました。このロボットの導入は、介護業界の負担軽減だけでなく、利用者やそのご家族に対しても安心を提供する大きな意義を持っています。2020年からはレンタルサービスも開始し、より多くの施設での導入が期待されます。

まとめ


自動巡回介護ロボットSOWANは、単なる機械ではなく、介護職員と利用者、そしてその家族をつなぐ架け橋となる存在です。新たな除菌機能を追加することで、感染症対策にも寄与し、介護業界に革命をもたらす可能性を秘めています。高齢化社会が進む中、SOWANのような先進的な技術が今後の介護現場を支える重要な役割を果たすことでしょう。

会社情報

会社名
株式会社高山商事
住所
愛知県名古屋市中区丸の内1丁目7番35号
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。