ソビエト時代のダーチャへの旅
2024年12月に発売予定の資料集『失われゆくソビエト時代の小屋とコテージ ダーチャ』は、ソ連時代に建設された木造コテージ「ダーチャ」を特集した貴重な一冊です。この本では、ダーチャの歴史、文化的背景、そしてその独特な構造を深く掘り下げます。
ダーチャとは?
ダーチャは、ソ連時代に都市に住む人々が所有していた別宅で、主に休暇や週末のリクリエーションに使用されていました。農業や自然に親しむ場でもあり、多くの人にとって重要な生活の一部でした。しかし、革命や戦争、共産主義の崩壊といった歴史的な出来事を経て、ダーチャの多くは不十分な保全によりその姿を消しつつあります。
本書の特徴
本書では、独自の視点でダーチャの多様な側面を紹介します。1940年代から1980年代にかけてのダーチャの写真や、それを背景にした人々の生活の様子を収めた貴重な資料を揃えています。特に、フョードル・サヴィンツェフが撮影した美しい写真が多数掲載され、読者はそれを通じて、当時の人々の生活や価値観を感じることができるでしょう。
さらに、著者のフョードル・サヴィンツェフは、1999年から写真家として活動しており、AP通信やAFP通信での経験を活かしたドキュメンタリー・アートの分野での作品展示を行っています。彼の視点からダーチャの魅力を深く味わうことができるのも、本書の大きな魅力の一つです。
目次の一例
この資料集では、次のような内容が収められています:
- - ダーチャの起源と歴史
- - 代表的なダーチャの写真集
- - ソ連時代の文化と生活様式
- - ダーチャを巡る人々の物語
特に、ダーチャのデザインや建築手法についての解説は、学術的な視点からの貴重な情報源となるでしょう。これまであまり注目されてこなかったソ連のダーチャ文化を、全面的に紹介することによりその価値を再認識させることを目的としています。
書籍情報
- - 著者: フョードル・サヴィンツェフ
- - 翻訳: 石田亜矢子
- - 発売日: 2024年12月
- - 価格: 2,970円(税10%込)
- - ISBN: 978-4-7661-3897-9
購入方法
この書籍はAmazonや楽天ブックスで購入することができます。興味のある方はぜひ、手に取って、その魅力に触れてみてください。
古き良きソビエトの文化を胸に、ダーチャの魅力を詰め込んだ一冊が、あなたの書棚に加わる日を楽しみにしていてください。