時の経過を楽しむ、愛着のわく住まい
東京都渋谷区代々木に位置する『東急ドエルプレステージ代々木公園』が、マルニ木工とリビタによるリノベーションによって、10月末に竣工しました。両社が「時をかける部屋」をコンセプトに、世代を超えて受け継がれる住まいを目指したプロジェクトです。
マルニ木工とリビタ、ものづくりの共通点
96年の歴史を誇るマルニ木工は、「工芸の工業化」をモットーに、素材を活かした高品質な木工家具を作り続けています。一方、リビタは不動産リノベーションを通して、住宅の価値を再生し未来へつなぐことを目指しています。両社に共通するのは、過去を継承しつつ新たな価値を生み出すという姿勢です。本物件は、この共通の理念に基づき、長く使える住まいを実現しています。
素材へのこだわり
本物件のリノベーションでは、素材選びに徹底的にこだわりました。マルニ木工の家具製作過程で出た端材を、アート作品や壁材としてアップサイクル。廃棄予定だった素材に新たな価値を与え、家具と建築を繋げています。
具体的には、家具の端材を使ったレリーフ、ウォルナット材の木粉を練り込んだ左官材による壁面・天井仕上げ、ベルサイユチェアの脚を使った取っ手など、細部にまでこだわりが感じられます。さらに、前の住戸で使われていた造作家具の扉を再利用した食器棚も設置。これらは、単なるインテリアではなく、住まいの歴史を物語る要素となっています。
未来へ受け継がれる住まい
緑豊かな代々木公園に隣接する本物件は、その立地も魅力の一つです。リノベーションによって、時を越えて愛され続ける住まいを目指しました。素材の選択、デザイン、そして歴史を感じさせる工夫など、様々な要素が調和し、時代を超えても色褪せない上質な空間を作り出しています。
関係各社のプロフィール
株式会社リビタ
2005年設立。京王グループに属し、不動産リノベーション事業を中心に展開しています。マンションや戸建てのリノベーション分譲、コンサルティング、投資事業など幅広い事業を手掛けており、一棟まるごとリノベーション事業では65棟の実績があります。また、シェア型賃貸住宅『シェアプレイス』なども展開しています。
株式会社マルニ木工
1928年広島で創業した木工家具メーカー。職人の技と機械加工を融合した高品質な家具づくりで知られています。深澤直人氏、ジャスパー・モリソン氏、セシリエ・マンツ氏など、著名デザイナーとのコラボレーションも特徴です。
マルニ木工のリノベーションサービス
マルニ木工は、グループ会社であるマルニファニシングを通じて、自社製品の修理やリノベーションサービスを提供しています。長年愛用してきた家具を蘇らせることで、より長く、より自由に使い続けられる暮らしを提案しています。
まとめ
『東急ドエルプレステージ代々木公園』は、マルニ木工とリビタの協業により、素材へのこだわり、歴史への敬意、そして未来への展望が凝縮された、他に類を見ない住まいです。単なる住宅という枠を超え、世代を超えて受け継がれる、かけがえのない空間となっています。