交通安全の新たなアプローチ、AI映像分析サービス『アクレス』の誕生
近年、物流業界においては人手不足や業務の効率化、事故の削減が急務となっています。このような背景の中、ティーティス合同会社(以下、ティーティス)と株式会社データ・テック(以下、データ・テック)が提携し、新たなAI映像分析サービス「アクレス」を発表しました。
業務提携の背景
ティーティスは、独自技術「マルチアングル学習 × 小物体検出」を応用し、精度の高い映像解析AIを提供している企業として知名度を持っています。一方のデータ・テックは商用車向けのデジタルタコグラフの開発を手がけており、14,000社以上にサービスを提供し、140,000台の車載器を導入しています。双方の技術を融合することで、交通安全の向上とドライバー教育の最適化を目的としています。
AI映像分析サービス「アクレス」について
「アクレス」は、既存のドライブレコーダーの映像を解析し、危険運転や運転の良い行動を自動的に検知するサービスです。特に注目すべきは、運転中の様々な行動を瞬時に判断し、データとして提供する能力です。これにより、ドライバー個別の運転スタイルの分析も可能となり、より効果的な安全教育が実現します。
主な機能
1.
危険運転・ファインプレーの自動検知
携帯電話を使いながらの運転、喫煙、一時停止違反、わき見運転など、11種類の危険運転を自動的に判別します。同時に、ドライバーが行った安全行動(指差し確認や良好な車間距離の維持)も評価できます。
2.
運転傾向分析と遠隔指導
ドライバーごとの運転傾向や改善すべきポイントを詳細にレポートとしてまとめ、個別の安全教育を支援します。特に、ドライバーにカスタマイズされた指導が可能になることは、業界にとって大きな革新です。
3.
新規ハードウェア不要
既存のドライブレコーダーと連携可能で、追加の機器や大規模なシステム変更が必要ないため、導入しやすいことも特徴です。
今後の展望
ティーティスとデータ・テックは、今後アクレスのサーバ連携を進め、配送管理や安全支援サービスの開発を図っていく考えです。両社の協力により、車両の安全運行を支援し、社会全体の交通安全意識向上に貢献することを目指しています。
無料オンラインセミナーの開催
このたび、AIを活用した安全管理の最前線をテーマにした無料オンラインセミナーも予定されています。2025年11月26日(水)10:00~11:00の開催で、西濃運輸における事故削減の成功事例なども紹介されます。
企業情報
公式サイト
所在地:東京都大田区西蒲田7-37-10
代表者:森島 敬一朗
事業内容:運転診断ができるドライブレコーダの開発・販売
公式サイト
所在地:東京都渋谷区道玄坂1丁目10−5
代表者:高頭 博志
事業内容:AI映像分析サービス「アクレス」の開発・提供
この新たな提携により、AI技術を駆使した安全運転の推進が期待されています。