TIS、PowerCOBOLアプリをWebアプリに自動移行する新機能追加
TIS株式会社が提供している「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」は、レガシーシステムの効率的なモダナイゼーションをサポートするツールです。この度、同サービスの自動変換機能に新たにPowerCOBOLで作成されたクライアントアプリケーションのWebアプリケーションへの移行機能が追加され、2023年10月3日より提供が開始されるという発表がありました。
PowerCOBOLからWebアプリケーションへの移行
TISの「Xenlon~神龍 Migrator」は、自社で開発したリライトツールを使用し、COBOLやPL/IなどのレガシーコードをJavaへと効率的に変換します。今回追加されたPowerCOBOLのWebアプリケーション移行機能は、特に金融機関や公共機関などのデータ移行を支援するために設計されています。この機能によって、これまでの複雑な手続きを大幅に軽減し、企業の情報システムのライフサイクルを延ばすことが見込まれています。
なぜWebアプリケーション移行が必要か
経済産業省が発表した DXレポートでは、レガシーシステムの老朽化が企業のデジタル化を阻む要因の一つとして指摘されています。このままではデータ活用が遅れるだけでなく、システム保守費用も増加し続けることになります。そのため、多くの企業が現在、レガシー言語から新しい開発環境への移行を模索しています。特に、COBOLを使用したアプリケーションは、2025年以降の需要が期待される中、PowerCOBOLの移行は急務とされています。
2022年にはCOBOL利用のUNIXサーバーが製造・販売終了となり、保守期限までにクライアントサーバ型のアプリケーションをWebアプリケーションに移行する必要が生じたため、TISはこの新機能を搭載しました。
TISの独自技術と機能の特長
新たに追加されたPowerCOBOLのWebアプリケーション移行メニューは、以下のような特長を持っています:
1.
短期間・低価格での移行
再構築やローコード開発に比べ、短期間で低コストでの移行が可能です。
2.
ドキュメント不要の変換
画面レイアウトを読み取るだけで、仕様書などのドキュメントがなくても変換がスムーズに行えます。
3.
圧倒的な変換率
自社開発の分析ツールを使用し、高精度な変換を実現。100%に近い変換率を目指しています。
これらの特長により、企業にとって安全かつ信頼性の高い移行プロセスが提供されます。特に、情報システムを最新技術にアップデートすることは、企業の競争力向上にも繋がるでしょう。
未来に向けたサポート
TISはこの機能により、これまで数多くの企業システムのモダナイゼーションに対応してきた経験を生かし、アセスメントからマイグレーションまで一貫したサポートを提供することを目指しています。また、すでに製造が終了したUNIXサーバーを使用している企業に対しても、新たなソリューションを提案し、継続的な支援を行ってまいります。
TISについて
TIS株式会社は、金融・産業・公共・流通サービス分野で、3,000社以上の企業にITソリューションを提供してきました。50年以上の実績と技術力をもとに、社会に貢献するITサービスを推進し続けています。
今後も、デジタル化の進展に合わせて、「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」の機能を拡充させ、多様なニーズに応える企業であり続けるでしょう。詳細情報は、公式サイトにてご確認ください。