第一工科大学は、令和6年度の県ものづくりコンテストでの優れた成績を収めた延岡工業高等学校と、12月19日(木)に高大連携協定を締結しました。この協定により、両校は教育の質を更に高め、学生の成長を促進する道筋を築いていくことになります。
延岡工業高等学校は、80年の歴史を持つ伝統校であり、数多くの卒業生を輩出してきました。現校名に至るまでの過程には、多くの校名変更があったものの、その教育の根底には「生徒一人一人が育ち、輝き、誇りを持つ延工」というスローガンが強固に根付いています。この理念は、生徒たちが文武両道に励む姿勢を表しており、特に陸上部、卓球部、ホッケー部などは九州大会に出場しています。
また、延岡工業高等学校は「生き抜く力」「確かな学力」「心身ともにたくましさ」「21世紀の産業教育を担う人材育成」といった教育目標を掲げています。これは、第一工科大学が目指す「個性の伸展による人生練磨」や「社会が求める人材の育成」とも通ずるものであり、両校の連携が未来の人材育成に大きな影響を与えることが期待されています。
第一工科大学は、鹿児島県内唯一の私立理系大学であり、航空工学部や複数の工学科を有しています。大学の設立は1985年で、2021年4月には大学名が第一工業大学から第一工科大学へ変更されました。現在のキャンパスは、鹿児島霧島と東京上野の二拠点に分かれ、広範な専門分野での教育を行っています。特に、航空工学科では航空操縦学専攻や航空エンジニアリングに特化したプログラムが提供されており、学生たちは最新の知識と技術を身につけています。
この新たな高大連携協定を通じて、両校は協力し合いながら学生に向けた充実した教育プログラムを展開し、今後の人材育成に貢献することが期待されています。第一工科大学の都築学長は、「延岡工業高等学校との連携を強化し、共に技術革新と人材育成に取り組んでいきたい」と語っています。この未来に向けた取り組みは、地域社会にとっても大きな意義を持つことでしょう。今後の動きに注目です。