人材紹介業界の現状
2021-03-18 11:00:06
新型コロナが変えた人材紹介業界。売上減少とDX化の現状について
新型コロナが人材紹介業界に与えた影響
新型コロナウイルスの影響は、経済界全体に大きな打撃を与えました。その中でも特に人材紹介業界は、売上や業務形態、求職者獲得の面などで多くの変化が見受けられました。株式会社UNIASが実施した調査によると、コロナ流行前と現在の状況は大きく異なり、多くの人材紹介会社が困難な状況に直面しています。
調査の概要
この調査は、2021年1月18日から19日にかけて実施され、1,110名の人材紹介会社で働く社員や経営者に対して行われました。調査結果は、コロナウイルス流行がもたらした業界の影響を明らかにする内容となっています。
売上減少の実態
調査結果の中で最も顕著なのは、売上が減少したと回答した人材紹介会社が6割を超えたことです。具体的には、16.0%が「大きく減少した」と答え、46.3%が「減少した」と回答しています。これにより、業界全体での財政的な厳しさが浮き彫りになりました。
求人案件および求職者の減少
次に、求人案件数と求職者数についての調査結果も注目です。求人案件数が減少したとする回答は、66.7%にのぼり、特に22.5%が「大きく減少した」としています。求職者についても、47.2%が求職者の数が減ったとし、この結果は転職活動が困難な状況を示しています。
業務の難易度上昇
新型コロナウイルスの影響で、業務の難易度がどれほど上がったかについても調査されました。最も難易度が上がったと感じる業務は「求人案件獲得業務」で、29.9%の回答者が挙げました。続いて「求職者集客(24.3%)」や「求人票作成(17.2%)」といった業務でも難易度が上がったと感じる人が多かったことがわかります。
DX化の進展
一方で、業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)が少しずつ進んでいることも注目されます。特に「求人開拓データベース」が、人材紹介業務のDX化や業務改善に貢献しているツールとして最も多くの支持を集めました。このデータベースは、約40.7%の人材紹介会社が効果を感じており、求人案件の獲得に役立っています。
まとめ
この調査結果から明らかになったのは、新型コロナウイルスの影響で売上が減少し、求人案件や求職者の確保に苦しむ人材紹介会社が増加しているということです。しかし、その一方で、DX化を推進するツールの活用が広がっていることは希望の光とも言えるでしょう。
今後もこの業界における変革のなかで、どのように人材紹介サービスが適応し進化していくのか、引き続き注目していく必要があります。
会社情報
- 会社名
-
circus株式会社
- 住所
- 東京都港区六本木2-2-6六本木福吉町ビル2階
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03-4405-4931