淡路島の未来を切り開く「インバウンド観光」と地域創生の戦略
株式会社Inner Japan(代表取締役:南クリスティーナ)が、2025年の一般社団法人淡路青年会議所による公開例会「世界を呼び込む淡路島」に登壇し、地域ブランディングの重要性について講演を行いました。このイベントには、観光業界の関係者や地域の事業者など400名以上が参加し、淡路島の未来に対する期待が高まりました。
インバウンド戦略と持続可能なまちづくり
最近、淡路島を訪れる観光客は年間900万人を超えていますが、その中で訪日旅行者はわずか1%にも満たないのが現状です。大阪・関西万博や国際空港の整備、IRの開業が見込まれる中で、訪日旅行者を増やすための戦略が急務です。このためには、観光を単なる「集客」手段と捉えるのではなく、「まちづくり」として考えることが重要です。
自然や文化、食といった地域の資源をいかに活かし、どのような物語として伝えるかを模索する必要があります。
世界から選ばれる島へ—淡路島とインバウンドのこれから
「地域から仕掛けるインバウンド戦略」をテーマにした講演で、淡路島が魅力的に映る訪日旅行者についての問いかけがなされました。「初めて淡路島を訪れる旅行者には何を提供すべきか?」「訪問前後の旅の文脈はどのように設定するべきか?」など、多様な旅のスタイルや価値観を理解し、地域の強みと組み合わせることが、今後の戦略の核心となると強調されました。
南クリスティーナは、訪日旅行者が求めるのは「演出された日本」ではなく、「生活感のある日本」であると語り、その理解がインバウンド戦略の鍵となると述べました。地域の資源の価値を見出し、それを観光やまちづくりにどう生かすかが重要です。
「日本発祥の地」と「食料自給率100%超」という淡路島の強み
淡路島の歴史的背景や圧倒的な地域資源に着目し、Inner Japanがプロデュースした体験ツアーについても紹介されました。このツアーは、地域の魅力を熟知したナビゲーターチーム「Authentic Japan」とともに実施され、歴史や食文化を深く触れることができる体験を提供しています。参加者からは「このツアーを友人にも勧め続けたい」と喜ばれています。
瀬戸内をつなぐ新たな旅のルート「BLUE LOOP」
講演の後半では、淡路島が「瀬戸内への玄関口」としての新たな可能性が語られました。淡路島を含む「BLUE LOOP」は、訪日旅行者に新しい旅の形を提案し、地域のプレーヤーが連携して新たな価値を創出していくことを目指します。観光客を増やすだけではなく、共感を基盤とした関係性を築いていくことが、地域の発展につながるとありました。
住民自らがその土地の魅力を語り発信することで、淡路島が「世界から選ばれる島」となるための第一歩を踏み出すことが求められます。今後もInner Japanは、地域の個性や文化を尊重し、外国人にまだ知られていない日本の魅力を広く伝えていきます。
会社概要
Inner Japanは「地域の“当たり前”を世界の“特別”に」を目指す会社です。地域へのインバウンド誘客や観光戦略を手がけ、世界に誇れる文化や風景を掘り起こし、訪れるべき理由を的確に伝える旅を提案しています。Instagramには31万人以上のフォロワーを持ち、訪日関心層への情報発信からプランニング、ブランディング戦略まで一貫して支援しています。