ベトナムの料理と文化が交差する新プロジェクト『NÉN Dialogues』
ベトナム・ダナン発のモダンレストラン「Nén」による新しい試み『NÉN Dialogues(ネン ダイアローグス)』が始まります。このプロジェクトは、ベトナム料理を単なる食事としてではなく、文化や価値観の交流の手段として位置付け、国際的な視点から食の理解を深めることを目指しています。
Nénの理念:意識的にベトナムらしく
Nénは「Consciously Vietnamese(意識的にベトナムらしく)」の理念のもと、98%のベトナム産食材を活用し、自然や文化、作り手の思いを反映したコース料理を提供しています。『NÉN Dialogues』では、国内外のシェフや文化人を招き、料理を対話の媒体とし、彼らとの「食を通じた問いかけと交換」を実施します。
この新プロジェクトでは、料理の背後にあるストーリーを掘り下げたり、異なる文化の交わりがどのように料理に影響を与えるかを探求したりします。また、サステナビリティの考え方やアイデンティティの保持、さらには新たな料理の進化に関する討論も行われます。これによって、参加者は単なる食事だけでなく、料理に込められた思考や文化を体験することができるのです。
Episode 1の特別イベント
『NÉN Dialogues』の記念すべき初回イベントは、2026年3月1日と2日にベトナム・ダナンにある「Nén Danang」で開催されます。このイベントでは、タイのレストラン「Resonance Bangkok」から日本人シェフ・下村俊介氏をゲストに迎え、ベトナム、日本、タイの文化が交差する特別なテイスティングメニューを体験できます。
このディナーは、サマー・レシェフと下村シェフが互いの視点を織り交ぜる形で形成され、ベトナム料理がどう進化するのか、新しい表現がどう生まれるのかを模索する場となります。
Nénブランドのエコシステム
Nénは、ダナン、ホーチミン、そして東京・代官山の3拠点で一貫した料理体験を提供しています。各店舗はそれぞれ特有の雰囲気とメニューを持ちながらも、共通の理念である「意識的にベトナムらしく」を基にしたメニューを展開しています。
ダナンの本店は、2017年に誕生し、モダン・ベトナム料理の先駆けとして注目を集めています。ここでは、料理を体験として捉えることを重視し、「Sto:ry Menu」と名付けたストーリーテリングを用いたコースが提供されています。
2022年にホーチミンにオープンした姉妹店では、都市の生活スタイルを反映したより親密なコース体験が楽しめます。このレストランもミシュランガイドに紹介され、注目されています。
2025年にオープンした東京の店舗では、日本の素材や職人技を取り入れつつ、ベトナムの食文化を体験することができる新たな場となっています。
今後の展望
『NÉN Dialogues』を通じて得られたアイデアや考察は、今後のコースや企画に反映され、参加した全てのゲストがその影響を実感できるようになります。このプロジェクトは、料理を通じた新たな対話を促進するだけでなく、ベトナム料理の可能性を国内外に発信する重要なプラットフォームとなるでしょう。国境を越えた食の対話が、今後どのような進化を遂げるのか、非常に楽しみです。