環境にやさしい新たな選択肢「ヤサスイ」が工業用水普及を加速！

新しい工業用水の形「ヤサスイ」

みおつくし工業用水コンセッション株式会社（本社：大阪府）は、2025年3月21日より新たなプロジェクト「ヤサスイ」を開始します。このプロジェクトは、地球環境や利用者の財布に優しい工業用水の普及を目指しています。

水道の老朽化問題

現在、日本全国では水道管の老朽化が進行中です。特に約20%の水道管が法定耐用年数の40年を超えてしまっています。この老朽化は、膨大な更新コストを必要とし、さらに水道料金の減少傾向により、工業用水事業の運営に厳しさをもたらしています。在大阪市においても、この問題は避けられない現実です。

ヤサスイの特長

工業用水は河川水を利用し、簡単な浄水処理で作られます。このプロセスによって、エネルギー消費を抑え、低コストで水を提供することが可能です。「ヤサスイ」と名付けられたこの工業用水は、商業施設や病院、水洗トイレ、清掃、空調、消防など多様な用途で利用促進が図られています。

また、この工業用水を採用する施設には、「ヤサスイステッカー」が配布され、環境への貢献を可視化します。これにより、地域住民や利用者にも工業用水の重要性とその恩恵を認知してもらえることを目的としています。

工業用水の多彩な活用

従来、工業用水は製造業などの主な工業活動で使用されていましたが、最近では水洗トイレや噴水、清掃など、いわゆる「雑用水」としての役割が拡大しています。これにより、工業用水の適用範囲を広げ、コストと環境負荷の両方を削減する新たな動きが進行中です。

みおつくし工業用水コンセッション株式会社の概要

同社は大阪市の工業用水道事業を運営する日本初のコンセッション事業者です。経済産業大臣の許認可のもと、2021年に設立され、2032年までの10年間、大阪市の工業用水道事業を担います。管路施設の維持管理からサービス提供までを一手に行いうえ、地域の経済成長にも寄与する役割を果たしています。

未来への展望

今後、みおつくし工業用水コンセッション株式会社は、大型施設における工業用水の活用促進を通じて、さらなる環境負荷の低減と持続可能な水資源の活用に努めます。大阪市を中心に、全国の工業用水道業界の発展にも積極的に寄与し、より良い未来を目指していきます。私たち一人ひとりの意識改革が、次世代を支える水資源の管理に繋がるのです。水の使い方を見直し、環境に優しい選択を行うことが求められています。