Shippioが国際物流の未来を変える
2023年、株式会社ShippioがシリーズCラウンドで計32.4億円の資金調達を実施した。リード投資家のDNX Venturesをはじめ、鈴与、New Commerce Venturesなど新規投資家からも注目を集めており、これまでの累計調達額は約70億円に達した。
資金調達の概要
今回の資金調達は、エクイティファイナンスで18.7億円、デットファイナンスで13.7億円を調達したものであり、これを駆使してプロダクト開発やM&A、組織の強化を進める計画だ。Shippioは「国際物流を、アドバンストに」というビジョンのもと、貿易DXの推進にさらに力を入れていく。
資金調達の背景には、日本における貿易・国際物流の変革が迫られている現状がある。最近のデータによると、ECの活況に伴い、通関許可件数は激増中で、物流業界においてはアナログな業務プロセスが依然として残っている。こうした環境の中で、Shippioは最新技術を駆使し、迅速かつ効果的な業務支援を行っていく。
プロダクト展開の実績
Shippioでは、2022年以降にシリーズB資金調達を経て、大きなプロダクト展開と業績の向上を果たしてきた。具体的には、ネットレベニュー(売上総利益)が約20倍、取扱コンテナ数が約35倍、プラットフォームのユーザー数も約8倍に増加。これは同社が提供するDXサービスが顧客のニーズに的確に応えている証左である。
また、Shippioは政府の貿易DX施策にも参画し、その存在感を強化しつつある。
今後の計画とビジョン
Shippioは、2030年までに日本発着貨物の30%を自社プラットフォームで取り扱うことを目指しており、今後の成長に向けて以下の取り組みを強化する。まず、プロダクト開発を加速し、特に「Shippio Clear」のようなAI関連サービスを展開し、業務効率化を実現する。
次に、「AI Advanced Lab」の設立によりAI活用を本格化し、業務の自動化を推進。これにより、実際の物流オペレーションにAIを統合した新しいシステムを構築する。
そして、M&Aを通じた成長戦略に取り組み、さらなる事業拡大へとつなげる。
組織づくりの強化
Shippioでは、これらの取り組みを支えるための組織づくりにも注力している。特に、営業や顧客サポート、事業開発、プロダクトデザイン、エンジニアなど、多様な職種の採用を強化し、3年で300名規模の組織を目指す。
このように、Shippioは成長を続け、貿易のデジタル化を一手に担う存在として、国際物流の未来を変えていく。給与や待遇の面でも従業員の満足度を高めつつ、社会的貢献を果たす企業として、さらなる前進を遂げることが期待されている。
結論として、Shippioの成長は国内外の投資家からの強い期待を集めており、今後の展開に注目が集まる。
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